2016年11月16日水曜日

山岳会のメリット デメリット




山岳会入会検討中の方へ

実際に聞いた体験談や自身が山岳会の見学に行った経験をもとにメリット・デメリットをまとめてみた。

【メリット】


・技術を教わることができる

安全意識が非常に高く、レスキュー技術訓練等を定期的に行っている。
雪山に行くためには入門の講習を受けてから等、とにかく安全意識は高い
岩登りや沢登、雪山登山は危険度が高いためこれを学ぶことができるのは大きい。

ただし、教えてもらったら自分も教える立場にならなければいけない。
それが苦痛であればガイドにお金を払って連れて行ってもらう方が良い。

・仲間ができる。

会社や友人等、周りに仲間がいない場合は非常に大きなメリットだろう。


【デメリット】


・拘束が多い
訓練や年間行事等、会としての行事がある。
休みが合えば参加しなければならず、自分だけ普通に登山するというわけにはいかない。


・気軽に山に行けなくなる
会以外の人と登る場合でも、登山計画書を提出する必要がある。

これには氏名、住所、電話番号等の個人情報も記載する必要がある。
よく知った仲間であればいいが、SNS等で知り合った人と気軽に登るときも尋ねなければならない。(あまり情報を記載せずに行くのも可能だが、入れるのが通常)

また登山計画書も直前に出すことは厳しい。二日前~1週間前くらいには詳細を決めなければならない。
朝、天気がいいからちょっと山に行こうか。というような気軽な登山ができなくなる。
(とはいえ、会によってはそのあたりもあまり公にしなければとくに問題ないところも)


・意外にお金がかかる

山岳会によって様々だが、会に入会金や年間の費用を納めなければならない。
ただしこれは、会で備品を持っていた場合、高額なテント等を借りることができることもあるため、装備を持っていない人にとってはかえって安上がりになることがあるかもしれない。
それ以外には、忘年会等の行事でお金がかかることだろうか。

・係りや仕事ができる
山岳会には新人対応部、教育部等の役割があり、何かをさせられる。
最初は教えてもらう立場でもある程度成長すれば自分が教える立場になる


【山岳会を決めるポイントは?】

・自分の目的をはっきりと決める
・自分の目的に合った山岳会を探す(山岳会により力を入れているものが異なる)
・自分の目的に合った技術がある人が多いかどうかを確認する(教える人が少なかったりする)


【まとめ】

ガイドに払うお金より安く技術を向上できて、簡単に仲間を見つけることができる。

しかし、それに伴う組織のしがらみは大きい。

自分の目的がはっきりしていて、その目的を確実に達成できると思う会があれば○

人が集まれば人間関係、上下関係等面倒さはまぁまぁある。

普通の夏山登山だけするのであれば、よほど仲間がいないという状況じゃない限り入る必要はあまりない。

沢登りや、岩登り、アイスクライミング、ミックスクライミング、山スキー(雪山登山)、バックカントリーをしたいという方は山岳会に入るべきだ。

なかなか自分に合う山岳会が見つからない場合は、山岳会募集の張り紙がある登山専門店で相談すると、目的にあった山岳会を紹介してもらえるかもしれない。

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