2017年1月31日火曜日

GPSはスマホで充分。ガーミンなんていらない。雪山登山にはiPhone7を使え!

いきなり批判がきそうなタイトルですが、あえて言います。

高級なGPS専用機を購入しようか迷っている方。
GPS専用機なんていらないです(ガーミンとか)

今の時代はスマホ(iPhone7)が充分高性能なGPSになります。



GPSの機能が主に役に立つのは雪山登山だと思います。

そんな雪山登山で心配される以下の不安にお答えしましょう。


・バッテリーが持たない!?

持ちます!
機内モードにしていればバッテリーの消費はかなり抑えられます。機内モードにしてもGPSは有効です。
雪山登山中にiPhoneで動画撮影をたくさんしても日帰り登山なら十分持ちます。

ただし、念のためモバイルバッテリーは必須です。
普通のモバイルバッテリーが面倒な人は以下のようなバッテリーケースがお勧めです。

実際に使ってみましたが、楽に充電できるので便利です。





・GPSの精度が低い?

いいえ、精度はかなり高いです。
古いスマートフォンはGPSの精度が低いものがありましたが、今の時代の最新スマホは気圧計も内臓していて、高度補正もあるためガーミンのGPSと遜色ありません(使い比べた方の話より)

ちなみに私はいつもYAMAPを使っていますが、地図アプリで最強なのはジオグラフィカだと思います。

・冬山で使うと寒さですぐに落ちるんですけど・・・(寒さに弱い)

いいえ、iPhone7は落ちません。いつも私は冬山登山中もiPhoneでたくさん動画を撮影しています。

iPhone6 plusを使っていたときは内臓のリチウムイオンバッテリーが寒さに弱いためにすぐに電源が落ちていましたが、iPhone7からは防水となり、中の温度が冷やされにくい構造になりました。
その結果としてかなり寒さに強くなっています。

ただし、絶対に落ちないというわけではなくー20度くらいの山頂の強風の中、長時間動画撮影をしているときにだけ落ちました。

公式では動作保障の耐寒温度は0度までとなっていますが、経験から-20度くらいは普通に行けると思います。(強風に長時間さらすとさすがに落ちます)

これ以外では落ちたことがなく、スキーで滑降しながら撮影しても寒さで電源が落ちることは一度もありません。

・冬山ではグローブをしているから操作できないんだけど・・・

タッチペンを使いましょう!
よくスマホで写真を撮影するためにグローブを脱ぐ人がいますが寒いのでやめた方がいいと思います。

以下のタッチペンをすぐに出せる場所にしまっておきましょう。

※100円のタッチペンも試しましたが、感度が悪くて使いにくいのでお勧めしません




・タッチペン落としそう・・・

大丈夫です!

100円ショップで販売している「リールホルダー」を使いましょう。これで手を放しても落ちることはありません。



高感度タッチペンと100均のリールホルダーの組み合わせは以下動画でも紹介しています






最後に・・・


私はアンドロイドのスマホを使ったことがないためiPhoneでの体験談ですが、ネットでいろいろ情報を調べていると防水対応のスマホならアンドロイドも寒さにかなり強いようです。

もしも今現在、GPSを検討している方でiPhone7以前の機種をお持ちの方は、迷わずiPhone7を購入することをお勧めします。







YAMAPで他の人のログ(軌跡)をスマホにダウンロードする方法

今回は、YAMAPで他の人の活動記録から、ログ(軌跡)を自分のスマートフォンの地図にダウンロードする方法を紹介します。

これ、若干わかりにくくて意外と知らない方が多いようです。



手順は以下の通りです(iPhoneでの操作ですが、Androidでも同じはずです)


①まずは他の人の活動記録をスマホで見ます。
少し下の方を見ます。
























②「この地図と軌跡をダウンロード」をタップします

























③「はい」をタップ
























④地図を見ると、他の方の活動日記のログ(軌跡)が表示されました。

























これ、夏山ではほぼ必要ない機能ですが、残雪期や冬山では登山道がどこにあるのかわからない。そもそも登山道を歩かない場合が多いためとても参考になります。

知らなかった方はぜひこの機能を使ってみてください。

※YAMAPのサイトではこの機能を「みんなが歩いたルートを自分の地図に表示」と呼んでいます。無料会員だとこのログをダウンロードする機能は保存が1件のみとなっています。
連日、ログを頼りに登山をする場合はご注意ください。






















2017年1月30日月曜日

【冬山】藻琴山 ハイランド小清水コース~キャンプ場コース




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山:藻琴山
標高:999.9m (標識は1000mとなっている)
活動距離:5.27km
高低差:393m
累積標高上り/下り 440m / 520m
往路コース:ハイランド小清水コース
復路コース:キャンプ場コース
登り:1時間30分
下り:40分
体力度:★☆☆☆☆
危険度:★☆☆☆☆
オススメ度:★★★☆☆
レベル:初級

トイレ:セブンイレブン 東藻琴店

登山口駐車場:3台ほど。あとは路駐になる
登山口駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/BtS9shDUhdx

温泉:きたふくろう(800円)

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 藻琴山(もことやま)は屈斜路湖の近くにある山で、標高は1000mの山だ。夏は標高740mまで車で行くことができるが冬は道路脇からスタートする。スタートの標高は650mのため標高差100mくらいの差だ。
 コースは二つあり、ハイランド小清水側からとキャンプ場側からのコースがある。キャンプ場側は主に下りに使う。
 今回はハイランド小清水~キャンプ場コースへ落とすコースを紹介しよう。
 登り始めからすぐに左手に屈斜路湖が見える。後ろには斜里岳も見えて大パノラマを楽しみながら登ることができる。標高868mから稜線出て景色が良いが、雪庇には十分注意しよう。標高差もほとんどないなだらかな稜線を歩けばすぐ屏風岩がある。ここをさらに行けば山頂手前の急登だ。山頂直下の急登でスキーをデポする。

【下山】
下山は山頂から北側に少し歩いて樹林帯を抜けてから沢を落とす。沢は右側に落とすようにすると無駄がない。




 登山口駐車場は車は3台程度。それ以降は路駐。

登り始め

なだらかな斜面。カリカリ斜面でハイマツがたくさん出ていた。

登り始めから屈斜路湖が見える

標高866mより少し先に進んだところ
景色が良い


稜線は雪庇注意だが、この日は雪庇が成長しておらず比較的安全だった。
雪庇が大きいときは十分注意していただきたい。



屏風岩
ここは狭く急なためスキーを脱いでツボ足の方が上りやすい



山頂直下の急登
ここでスキーをデポする

山頂にて
 
山頂にて





動画はこちら




【冬山】稲穂嶺(いなほみね)  銀山駅コース

奥に銀山が見える
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山:稲穂嶺(いなほみね)
標高:565m
活動距離:4.23km
高低差:415m
累積標高上り/下り 422m / 414m
往路コース:銀山駅コース
復路コース:銀山駅コース
登り:1時間50分
下り:40分
体力度:★☆☆☆☆
危険度:★☆☆☆☆
オススメ度:★☆☆☆☆
レベル:初級

トイレ:銀山駅
トイレMAP:登山口と同じ

登山口駐車場:銀山駅(数台駐車可能。念のため駅舎の方に確認しよう)
登山口駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/ACh9G1WpH8C2

温泉:赤井川カルデラ温泉(400円)
温泉URL:http://akaigawa-onsen.com/
温泉MAP:https://goo.gl/maps/uUJhjWonF1K2

YAMAP:https://yamap.co.jp/activity/668823 (2017/01/28)
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 稲穂嶺(いなほみね)は標高565mの標高は低めの山で、バックカントリーには人気がない。オープンバーンが少なく近くにはニセコのエリアがあるためだ。とはいえ作業道を比較的長く歩き、難所も少ないため初心者向きの山である。そのためか事故も何度か起きており
仁木町役場が注意を促している。
 コースは一つで銀山駅から線路を渡って山の斜面に入る。この線路を渡るときには必ず徒歩で渡るようにしよう。過去にスキー板のまま降りてきて列車との接触事故が起きそうになったことがある。そのようなことがあると立入禁止にもなりかねないためマナーをしっかり守ろう。線路を超えてからスキー板を履いて登りはじめる。登り始めは松林の中を行く。しばらく登ると作業道になり歩きやすくなる。なだらかな道をしばらく登ると開けたオープンバーンが広がる。ここまできたら山頂はあと少し。下山時はこのオープンバーンで快適に滑降できる。





銀山駅の駐車場。駅の方に駐車について聞いたら駅の付近どこでも駐車していいとのこと。


線路を横断。駅にはトイレもある。必ずスキーは脱いで横断すること


線路を横断した反対側。このあたりから登り始める。
線路横断すればどこから登ってもいいだろう。

登りはじめの樹木は密集している。滑走は大変だ。


作業道にでる。ここは滑りやすいが傾斜は緩い




途中には送電線があり目印になる


山頂手前の広い緩斜面。ここはバックカントリー初心者にはかなり滑りやすいだろう。

山頂。
山頂標識はない。
気にオレンジのテープがかけられているだけだ。
晴れていれば景色はかなり良さそう

奥に銀山が見える


動画はこちら


2017年1月24日火曜日

【冬山】三段山 白銀荘コース


 途中で前十勝をバックにカッコイイ写真が撮影できる

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山:三段山 
標高:1748m 
活動距離:6.28km 
高低差:731m 
累積標高上り/下り 844m / 821m
往路コース:白銀荘コース 
復路コース:白銀荘コース 
登り:2時間30分 
下り:50分 
体力度:★★★☆☆ 
危険度:★☆☆ 
オススメ度:★★★☆ 
レベル:初級

トイレ:白銀荘(朝6時から空いています)
トイレMAP:登山口と同じ 

登山口駐車場:白銀荘前キャンプ場。広い駐車場で車中泊も可(有料:500円) 
登山口駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/CFv4gCBGFEt 

温泉:吹上温泉白銀荘(600円) 
温泉URL:http://www.navi-kita.net/shisetsu/hakugin/access.html 
温泉MAP:登山口と同じ 

YAMAP:
https://yamap.co.jp/activity/662642 (2017/01/22)
https://yamap.com/activities/5452340 (2020/01/18)
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 三段山(さんだんやま)はパウダースノーの聖地として、バックカントリー愛好者が集う人気の山だ。標高は1748mあるが山頂までアイゼン、ピッケルでなくても行くことができる。登山口には吹上温泉白銀荘がありここで宿泊することも可能だ。雪質が良い時期なら連泊して楽しむのも良いだろう。ここは国設三段山スキー場となっているが、リフト等の施設はないし管理もされていない。そのスキー場という名の通り広いオープンバーンが山頂まで続いているのが魅力だ。登り始めから広いオープンバーンとなっており、これといって危険個所もない。しかし、広い斜面のため視界不良時には迷いやすい2段目に目印となる3本のシラカバがあるから必ずチェックしよう。このあたりから左手に前十勝を見ながら登る。晴れていれば前十勝をバックに写真を撮影すると良い写真が撮れるだろう。まっすぐ直登するとはみ出しているハイマツが多く、氷結している箇所も多いため右側にずれて登ると良い。3段山山頂まではそれほど苦労することなく登頂できるはずだ。
 比較的傾斜が緩いところが多いため、滑り初心者でも滑り易い。

【注意】
富良野周辺は冷え込みが激しく-20度になることもある。
晴れていても北斜面で日が当たるのは遅いため十分過ぎるほどの防寒対策が必要だ。
手袋は比較的対策がしやすいが忘れがちなのが足先だ。以下のスキーブーツ用のマスキーや足用のカイロは必須である。凍傷に注意しよう。


   


【注意事項】

通常は以下地図の通り、登りルートを選択する。
直登コースはクラスト気味な斜面で登りにくい。スキーの場合はスキーアイゼンがあると安心。














すぐに景色が良くなる

登山口からみた前十勝

富良野市街は盆地になっており、冷気が溜まる。
そのため、三段山の登山口よりも寒い。
この日は市街が--22度で、登山口は-15度ほどだった

北斜面のため、早い時間は日がs当たらない





後ろを振り返ると広い景色
ピーク目前
状況によってはスキー アイゼンがないと登れないこともある

山頂





富良野岳をみるまこちゃん

前十勝からの噴煙

上ホロを見つめるサリー

富良野岳をバックに滑る



動画はこちら





2017年1月の動画







北海道雪山ガイド(冬山)
(スマホの場合はこちらをクリック)

Google MAPにて登山口までの情報と、各コースへの登山情報が得られます
主に山スキーを想定して記載しています。スプレッドシートの一覧表はこちら
※まだまだ情報は少ないです。現在も作成中