どんな冬山登山でも共通するギア、装備
スノーシューだけの登山、アイゼンピッケルと使った氷雪登山、山スキー、バックカントリースノーボード、スプリットボード等どのスタイルの登山でも共通するギアがあります。今回はそんなアイテムをご紹介します。雪山では雪で沈むため歩行がしにくいのでスノーバスケットをストックに取り付けて浮力を高くします。
また、滑って転倒もしやすいためバランスを取るために必ず必要となります。
必ずダブルストックで登ることになります。
夏用のストックでもスノーバスケットを取り付ければ大丈夫ですが、山スキーやスノーシューを使う場合、できればバックカントリー用のストックを用意した方がいいです。
バックカントリー用は、ストックで山スキーやスノーシューののビンディングを操作できるようになっています。
【スコップ(ショベル)】
これは雪山の必需品です。弱層テストのときや雪崩埋没者救出、緊急ビバーグ時の雪洞掘り用、に使います。私が使っているもの。本気で使うとどんなものでも曲がってしまうらしいのでプラスチックじゃなければ何でもいいと思います。
【スノーソー】
その名の通り雪を切るノコギリです。
これは必須ではありませんがパーティーに一つはあった方が良いです。
弱層テストのときに使用したり、雪洞やイグルーを作る時のブロックの切り出しに使用します。
専用のものはとても高いので、私はシルキーゴム太郎をスノーソーとして使っています。
これは必須ではありませんがパーティーに一つはあった方が良いです。
弱層テストのときに使用したり、雪洞やイグルーを作る時のブロックの切り出しに使用します。
専用のものはとても高いので、私はシルキーゴム太郎をスノーソーとして使っています。
【ビーコン(雪崩トランシーバー)】
電波の発信及び受信が可能な雪崩ビーコンという機会です。胸元にとりつけておくことで雪崩に巻き込まれて埋没しても、ビーコンを各自もっていればどこにいるのか特定することができます。
バックカントリーに限らず、雪山登山の必需品です。
【ゾンデ(プローブ)】
約3mの長さにまでできるメモリがついている棒です。
ビーコンである程度場所を特定したらゾンデ棒で雪に刺して埋没者がどこにいるのかを特定します。
雪洞を掘るときにもどのくらいの深さがあるのかを特定するために使います。
長さはについては諸説ありますが、3mは欲しいところです。
【ザック(冬仕様)】
ザックは冬用のものを用意します。夏用との違いは以下の4つです。・雪崩対策用のショベル、プローブ、スノーソーを入れる専用の荷室がある
・スキー板やスノーシュー、ボードをザックに取り付けたままでも荷物が取り出しやすいようにバックパネルオー
プン機能がついている
・スキー板やボード、スノーシューを取り付けることができるようになっている
・ゴーグルを入れる専用の荷室がある
※ものによってはヘルメットホルダーがついているものもあります。
軽い山にだけなら小さくても問題ありませんが、アイゼンを使うようになると40Lは欲しいところです。
アイゼン使うところにはたぶん行かないという人には以下のような30Lくらいのものがオススメです。
・ヘルメットホルダー
ザックにヘルメットホルダーがついていない場合でヘルメットを持って行く場合は以下のようなヘルメットホルダーを用意しましょう。【タワシ】
装備についた雪を落とすために必要です。下山後に雪をついたままで車に装備を入れると車内が濡れるためタワシで丁寧に落とします。もちろん100円ので十分です。手袋をしたまま使うので柄付きがいいでしょう。
【水筒(サーモス、テルモス)】
必須です。冷たい飲み物を飲むのは体温を下げます。冬はペットボトルだと凍ってしまうことがあります。
そのため必ずお湯を入れていきます。もちろんお茶でもなんでもいいです。
甘い方が良いのでゆず茶を入れるのがベスト。冬は手袋をしたまま使用するので以下のような山用のボトルがオススメです。
どちらの水筒がいいか迷ったらこちらの動画をご覧ください
【予備バッテリー(モバイルバッテリー)】
夏でも必要ですが、冬は必須です。低温の環境ではスマホのバッテリーが弱くなります。予備がないといざというときに使えないため必ず用意しましょう。この予備バッテリーも低温に弱いため保温袋に入れておきましょう
【保温袋】
予備バッテリーやおにぎりを入れます。氷点下ではおにぎりはカチカチに凍ってしまいます。持って行く場合は必ず保温袋に入れていきましょう。パンはおにぎりに比べると水分が少ないので凍りにくいです。冬は基本おにぎりは持っていきません。
保温袋は100円のもので十分です。
ペットボトルを持って行く場合は保冷袋に入れましょう。飲み口が凍りやすいので逆さまに入れるのがポイントです。
保温袋は100円のもので十分です。
ペットボトルを持って行く場合は保冷袋に入れましょう。飲み口が凍りやすいので逆さまに入れるのがポイントです。
【カイロ】
カイロは必ず靴下用と貼るタイプのカイロを用意しましょう。足の指先はかなり冷えます。それを防ぐ、解消するためには足用の回路が必要です。
それ以外に寒くなった時にお腹や背中の辺りに貼ることができるように別途貼り付け回路を用意用意しましょう。
【マーキングテープ】
冬山では吹雪でホワイトアウトすることがあります。もちろんGPSやコンパスを使っていきますが、それでも迷いやすい場所ではつい違う方向に進んでしまうことがあります。
そういう場所には登りのときにマーキングをしていきます。冬山ではパーティーに一つ必要です。
【地図とコンパス】
夏の普通のルートであれば必要ないですが、冬は必須です。冬の低温環境で何度もスマートフォンを出していると電源が落ちることがあります。そしてそこから復帰するにはかなり温めなければなりません。
そのため、スマートフォンのGPSのみというのはとても危険です。
スマートフォンが使えなくなって道迷いににならないために紙の地図とコンパスは必須です。
慣れたらGPSよりも早いです。地図の読み方についてはこちら。
地図は濡れないように必ず防水ケースに入れましょう。
マップケースと100円のリール、100円のケースで地図を使いやすくしている動画はこちら
地図読みをお金で楽に解決したい!という場合は以下のようなGPSを用意しましょう。
【タッチペン】
冬の手袋をした状態だとスマホ対応の手袋でもかなり操作がしにくいです。結局手袋を脱いで素手で操作することがあります。
そうすると手を冷やしてしまうため、状況によってはかなり危険です。
その危険を回避するためにタッチペンを必ず持っていきましょう!
タッチペンと100円のリールを組み合わせて使いやすくしている動画
【ロウソク】
非常時の熱源、照明として利用します。スキーやボードのワックスを忘れたときに、ワックスの代用品としても使えます。
太い方が熱源としても、ワックスとしても使いやすいです。棒状のものは折れてしまうため以下形状のものがオススメ。
【ツェルト】
いざというときの装備です。冬山でも待機中に寒くなった時にはとても有効です。
あまり使う機会はないですが、できれば各自が持ちたい装備
雪山で緊急時に使うことを考えるとベストなのは「ライフシステム サバイバルシェルター2 オレンジ L42311」です。
【ストーブ】
必須と言いたいところですが、普段は必要ないし比較的簡単な山ならあまり持っていかないです。しかし、これもいざという時には暖をとることができるためできれば持ちたい装備です。
そして夏用のガスストーブは使えないため低温でも使えるガスを用意するかガソリンストーブが必要です。
オールシーズン使えるガス。それでも極寒の状況だと火力が落ちます。
できれば以下のようなガソリンストーブが欲しいところです。
動画はこちら
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