2021年10月5日火曜日

シシャモナイ海岸 アルパインクライミング【北海道クライミングガイド】

 

この海岸沿いでヘツリは終了。枯沢沿いに登り、
途中で左にトラバース、沢を一つ乗っ越すと
への字ハングのとりつきとなる

名称:シシャモナイ海岸

岩質:不明

場所:北海道神恵内村

トイレ:なし

シーズン:5上旬~10月

ルート総数:

詳細のトポはこちらの北海道の山と谷-1を参照


駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/uzRjsEU2J9onTTgE7

駐車台数:20台ほど


【概要】

 シシャモナイ海岸は積丹町の南西、神恵内村(かもえないむら)にある岩場。秘境と呼んでも良いような場所にあり、滅多に人は訪れない。

 アプローチが厳しく、アルパインクライミングや沢登りの要素がある。ロープなしで3級程度の岩場をへつる。クライミングルートでは3級程度の簡単なルートもあるが、アプローチの厳しさと支点が貧弱だったりするため、どこを登るにしてもメンバー全員が、最低でもザックを背負って5級リードをできる程度の経験値と実力は欲しい。

・アプローチ

西の川原駐車場(川白側) から踏み後をたどって藪漕ぎをする。わずかにある踏みを探していくが、よく見るとロープがあるが、自然と同化しており見つけにくい。

1時間ほどで懸垂地点に着く。50mの懸垂下降が2回あるため、60mのロープ2本あると良い。残置して登り返し用にするといいだろう。

への字ハングまでのとりつきは2時間程度かかる





【注意】

ここの岩場にはわかりやすい終了点はない。あってもさび付いたハーケンなどで信用できない。ハーケンやカム、ナッツ、ジャンピングを使い支点構築、さらに長いスリングが多めに必要だ。支点構築の練習にもなる。




登山口となる駐車場

この奥へいくと

道がある

藪漕ぎ

時々ロープがある

藪漕ぎ



懸垂下降地点
残置ロープがけっこうあるが、信用できないので自分のロープ会った方が良い
50m懸垂が2回あるため、60mのロープ2本を残置しておくと良い。
帰りは尾根を歩いてこれるが、懸垂地点を登り返してもいける
マイクロトラクションなどの登り返し用のギアがないとけっこうきつい。

懸垂

2回目の懸垂地点のハーケンとロープ
イマイチ信用できないため、ハーケンを足した方がいいかもしれない


最後は空中懸垂

ここを登り返すときは左側の水が流れているあたりを登ることができる
ちょっと沢登りになるため注意が必要だ
ここからは海岸沿いの岩場を歩く

楽しく登れそうなクラックがある


への字ハングがみえてくる

簡単だが油断できない岩場


けっこう怖いがロープ出していたら日が暮れる



シシャモナイ滝
ここがテン場となる

この海岸沿いでヘツリは終了。枯沢沿いに登り、
途中で左にトラバース、沢を一つ乗っ越すと
への字ハングのとりつきとなる

への字ハングのとりつき

への字ハングから少し標高を上げていくと
大スラブルートのとりつきとなる

アプローチだけの動画





【大スラブルート 4ピッチ 4級】

1P 25m 3級
2P 50m 3級
3P 50m 4級
4P 25m 4級

大スラブルートのとりつき

大スラブルートのとりつき

大スラブルートのとりつき

大スラブルート スタート
1/4P
1P 25m 3級
スタートのアンカーとなるリングボルト*2は錆びている
左上していく
大スラブが見えたらかなり左側に支点がある

1P終了点見つけられず、自作で支点構築

ちょっと下に1P終了点があった


大スラブ 2/4Pを登る
2P 50m 3級
簡単なスラブを直上する
落石に注意


3/4Pも同じ感じ
終了点となる場所は二つある
3P 50m 4級
同じく直上するが、落石がさらに多くなるので注意

4/4Pは右上のトラバース
4P 25m 4級
右上するもろいバンドを登る

最後の乗越しがちょっとフリーになるので怖い


大スラブルート終了地点は灌木でビレイ

さらに少し藪を上がると道があるかと思っていたが、ほぼない
下降は、歩いていくか、同ルートを懸垂
このルートは落石が多く、懸垂は危険を伴う
2021/10にきたときに、下降時に左側に移動しながら懸垂できる懸垂用のルートを作った。
登りの直上ルートとは違う。3回の懸垂で降りられるだろう。


北海道クライミングガイド マップ




函館山南壁 フリークライミング【北海道クライミングガイド】

 

とても日当たりが良い



名称:函館山南壁

岩質:安山岩質

場所:北海道函館

トイレ:なし

シーズン:3月~12月

ルート総数:40本

5.9以下/12本

5.10台/10本

5.11台/17本

詳細のトポはこちらのフリークライミング日本100岩場1 北海道・東北を参照



駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/BREDzNPNKVXa4Afq8

駐車台数:4台ほど

※登山口まで少し歩くが、立待岬駐車場(トイレあり)に駐車も可能

https://goo.gl/maps/cwev9EbUySdgGcgF9


【概要】

函館山(はこだてやま)は道南にある山で、山頂までロープウェイで登ることができる。日本三大夜景として有名な観光地だったが、2015年より日本新三大夜景が函館山から札幌の藻岩山に変わっている。それでもこの山の夜景は人気で、連休ともなれば山頂は観光客で溢れる。

 函館山の登山ルートについてはこちら

 この岩場は南側で、日影が少なくとても日当たりが良い。晴れた日にはかなり暑くなることを覚悟しなければならない。

・アプローチ

 函館山の七曲りコース登山口からスタートする。15分ほど歩くとロープがあり、その横の藪を歩いていく。一般登山者が迷わないように道を整備してないらしく、藪漕ぎを15分ほどする。しばらくは藪道で不安だが、残置ロープが出てくる。藪を抜けると岩場となる。




立待岬駐車場

七曲りコース登山口の駐車場

登山口

登山口

登山道を登る


とても日当たりが良い




パンシロン 5.9 ★★★ RP 楽しいルート。ハンドジャムとコーナークラックのレイバックで繋ぐ。クラック入門に最適なルート(純然たるクラック登り必要ない)


ハリス 5.11a パンシロンと同じ終了点でTrで。凹角を開脚で登るスラブ。甘いカチのハング越えが核心かな。とても楽しいルート。核心はパンシロンのルートに逃げてしまった。


フルマラソン 5.10b ★ 40mの長いルート。疲れるー!何回もテンションかけてしまった。でも楽しい。ここに来たら登るべきルート。


スカイハイ 5.10b ★★ テンション2回かけてしまった。ガバハングのルーフ越え、上部はスラブっぽいフェース。良いルート。


ドルフィン 5.10a 途中敗退。甘めのハンドクラックとフィンガーのハング越えは出来なかった。


中央スラブ 5.10a 小さいカチのフェース。でもスラブかなぁ。全然出来なかった。A0して抜ける。もしかしたらスラブルートの11aだったかも?


ポテトチップス 5.8 Tr ボロボロの岩を登る。出だしはちょっと被ってる。トップロープのみで、これを張りに行くのが核心。きわどい斜面をトラバースして終了点に取り付く。


スラブルート右 Ⅴ- 意外と難しい。草が生えてて足元見えないところがいやらしい。


エンドレスサマー 5.9 なんかピン錆サビのサビで壊れてるのもあってNPで行ったけど、グラつく岩もあって怪我しそうなので途中敗退。このルートはもうないみたい。





北海道クライミングガイド マップ