2016年10月28日金曜日

紙の地図を読もう!地図読み講習② ~磁北線を引こう~

【磁北とは】

コンパスの赤い針が指す北は、真北ではない。
赤い針は磁北と呼ばれる方角を指している。
そのため、赤い針を真北と信じて進むとずれが生じる。
この真北と磁北のずれを「偏差」という。
地図とコンパスを使うためにはまず地形図に磁北線を書く必要がある。

【磁北線の書き方】

ベースプレートコンパスを使った方法

詳しくは動画にて








【地域や時間による偏角(西偏)の調べ方】

国土地理院の地形図に記載されている西偏を調べる
今回の動画の場合9度50分

※この角度は地域、時間によって変化する。だいたいは地図を見れば問題ないが、あまりにも古い場合や、西偏が記載されていない場合は以下サイトで確認することができる。

http://vldb.gsi.go.jp/sokuchi/geomag/menu_04/index.html


なお、偏角は10進法ではなく、60進法。

この「進法」とは何か?というのはここでは割愛する。詳しくはこちらのサイト等を見てほしい。


9度50分は60進法のため、

公式

9度(A)+50分(B)÷60

9+50÷60=9.833333

結果、ほぼ10度

つまり360度から10度を引いた数値350度に合わせる。

これが面倒だと思った方はこちら

地図を磁北線つきでネットで印刷する方法



2016年10月26日水曜日

【冬山】手稲山 スキー場コース



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山:手稲山
標高:1023m
活動距離:5.2km
高低差:453m
累積標高上り 累積標高上り 460m / 累積標高下り 451m
往路コース:スキー場コース
復路コース:スキー場コース
登り:1時間30分
下り:50分
体力度:★★☆☆☆
危険度:★☆☆☆☆
オススメ度:★☆☆☆☆
レベル:初級

トイレ: なし
トイレMAP:なし

登山口駐車場:登山口にあり(スキー場の駐車場)
登山口駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/jCaHvufKH2B2

温泉:なし
温泉URL:なし
温泉:MAP:なし

YAMAP:
https://yamap.co.jp/activity/547198 (2016/10/25)
https://yamap.co.jp/activity/552527 (2016/10/30)
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手稲山(ていねやま)は標高1023mの山で北側がスキー場になっている山だ。冬のコースは主に平和の滝コース(冬道)、マイナーな南斜面コース、スキー場コースがある。今回は初心者でも簡単にいけるスキー場コースを紹介しよう。
 ここはサッポロテイネスキー場のコースを登り、スキー場を下るコースとなる。基本はスキー場オープン前に利用するところだ。オープン期間についてはこちらで確認しよう。
 オープン後に登っていいか電話で尋ねると、「登ることを絶対禁止とはしていないが、できるだけ控えてはいただきたい。登るなら滑走者の邪魔にならないように端っこを登ってほしい」との回答をいただいた。オープン後に登ることがある場合はこの点に注意して登ろう。また方針が変わる可能性があるため事前に確認したほうが無難だろう。
 コースは特に何も問題がなく、ひたすらスキー場を登る。オープン前の11月に雪が降ると待ちかねていた多くのボーダーやスキーヤーを登っては滑降をする。

滑り目的の場合山頂までいかないことが多い



登山口。リフト前、駐車場










山頂



ファンスキー滑降動画はこちら



スノーボード滑降動画はこちら





2016年10月25日火曜日

紙の地図を読もう!地図読み講習① ~必要なものを揃えよう~

【なぜ紙の地図を読む必要があるのか?】

現在はスマホGPSアプリが充実しているためほとんど使うことはない。

スマホの充電さえ切らさないようにしておけば誰でも簡単に現在地と目的地を知ることができる。

そのため現在はほとんど使われない紙の地図。

ではなぜ必要なのか?

よく、スマホのバッテリーが切れたり、故障したときのためというのもあるが、まずそのようなことは起こらないし、一般的な登山道であれば分岐に看板があったり、ピンクテープがあるためまず迷うことはない。

だから主に必要な理由は「冒険している感を出すため」、「上級の山や冬山に行くため」である

紙の地図を広げてコンパスで目的地を探していくのは、冒険をしている感じがしてとても楽しい。ワクワクするのだ。

そして、非常に迷いやすい道や、何泊もする縦走、そしてバッテリーの消費が早い冬山には紙の地図は必携である。


では、地形図の読み方を紹介する前に、1回目は必要なものを紹介しよう

【必要なもの】

・マップケース(A3入るもの)
・ベースプレートコンパス
・地形図(2500/1を推奨 ) ※ネットで地図を印刷する場合はプリンター

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※地形図について

地形図とは、土地の高低(標高)を平面図上に等高線を用いて表すていて、川、崖などの地形とあらわしているものである。

地形図には以下のサイズ(縮尺)が国土地理院より発行されている

20万分の1
5万分の1
2万5千分の1

2万5千分の1とは縮尺のことで、地形図上の1cmはその2万5千倍の実測250mを表している。だから地図上4cmが実測1kmとなる。これは目的地までの距離を測るのに役立ち、とても重要だ。

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【地図の印刷または購入】

・購入する場合

大きな書店に行くと地形図がおいてある
目的の山にあった地図を購入しよう


・ネットで印刷(無料)

こちらの地図プリサービスが利用できる。無料だ。
http://www.yamareco.com/map/map_cj.php


※必ずカラー印刷すること


動画はこちら





地図読み講習② ~磁北線を引こう~ はこちら


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2016年10月24日月曜日

冬の登山装備 レイヤリングと防寒対策

冬山装備の山のまこちゃんの場合

・バッグカントリースキーで滑ることを想定している
・冬は低山の山を中心活動している

【バラクラバ(目出し帽)】

THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) 【SUMMITシリーズ】Expedition Balaclava エクスペディションバラクラバ NN41500 2015-16モデル





スキー場で真冬の寒い時や、バックカントリーのときの滑降時に使用。登りの時につけると暑い。あるとないとでは、防寒性能に大きな差がでる。

【手袋・グローブ】

PHENIX(フェニックス)【PY578GL25】ユニセックス スキーグローブ ロバスト トリフィンガー グローブ


これはまだ買って一度も使っていない

【靴下】

THE NORTH FACE(ノースフェイス) Alpine Climber Socks Short アルパインクライマーソックスショート





ネオプレーン素材の靴下。
最初はメリノウールの靴下を使用していたが、これを使うようになってから冬は必ずこの靴下にする。
水を吸収しない素材のため、外からの濡れと、内側からでる水分による靴の凍結を完全に防ぐことができる。
だから、下山後の靴の手入れがものすごくラクになる。

手に取ってみると不思議で、このまま履いていいのか?と思うが、素足でそのまま履く必要がある。

靴下のメンテナンスは裏返して手洗いする必要がある。そのまま洗濯機に放り込めない。

しかし、靴下の中はけっこうびちゃびちゃになる。けっこう不快になるが、濡れて冷えるよりはマシだ。
臭いは多少するが、モンベルのウイックロンの靴下よりは全然マシだ。

とにかく足元の濡れによる冷えを完全に防ぐことができるというのはとても大きなメリットだ。

【ハードシェル】

(モンベル)mont-bell アウトドアウェア メンズ ミディ パーカ





ほんとに低山の冬山なら夏用のレインウェアで行けなくもない。というか行っていた。しかし、それより少しでもレベルを上げようと思うと、必要になってくる。モンベルで一番安いモデルだ。

【ハードシェル(下)】

モンベル(mont‐bell) マルチトラウザーズ Men’s カーキ KH XL




これもモンベルのハードシェルで一番安いモデル。普通に使える

【軽アイゼン】

モンベル(mont‐bell) スノースパイク シングルフィット 1129611 ブラック BK




あとはほぼ夏山装備に、どこにでもあるような冬の帽子とかのため詳細は動画を見ていただきたい。

PHENIX(フェニックス)【PY578GL25】ユニセックス スキーグローブ ロバスト トリフィンガー グローブ


モンベル(mont‐bell) スノースパイク シングルフィット 1129611 ブラック BK


(モンベル)mont-bell ジオラインL.W.ラウンドネックシャツ Men's



(モンベル)mont-bell ジオラインL.W.トランクス Men's


動画はこちら




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2016年10月21日金曜日

ストーブの風対策 ウインドスクリーンのご紹介

山頂は風が強い。
だいたい山頂でストーブを使い、お湯を沸かしたりするがかぜのせいで火が消えたり、お湯が沸くのに時間がかかったりする。
ずっと我慢してきたアイテムだが、ついにウインドスクリーンを購入した。

実際に何度か使ってみた感想は、「もっと早く買えばよかった」と思った。

重量は増えてしまうが、風の影響を受けずに火を使えるのは風を気にしてストーブをずっと見ているストレスから解放される。
火力も安定するためすぐにお湯が沸きくためガスの節約にもなる。

とはいえ、220g荷物が増えるため、重さを考える必要がある。

山の上で頻繁にお湯を沸かしたり、調理する人は買っておくと、ものすごく快適になる。

 ハイマウント HIGHMOUNT ウインドスクリーン 23224

【重量】約220g(本体)
【素材】軽量アルミ製
【付属品】収納ブラスチックケース
【特徴】両端のピンをスライドさせて、さす事ができます





動画はこちら







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[モンベル] mont-bell エクスペディションパック70のレビュー

[モンベル] mont-bell エクスペディションパック70を1年半ほど使っている。




【仕様】

【重量】1.77kg
【カラー】オレンジブリック(OGBR)/ シャドウ(SHAD)
【容量】70L(高さ80×幅36×奥行き25cm)
【素材】本体:330デニール・ナイロン・リップストップ[ウレタン・コーティング](底部)1000デニール・バリスティック®ナイロン[ウレタン・コーティング]/ 背面:E.V.A.フォーム

【特徴】

・ウエストベルトや背面のポケットがないく、シンプルな作りになっている
・サイドアクセスジッパーがついている
・テント泊用のマットは上部に別売りの以下を購入してしておく必要がある

ラダーロック ストラップ 20mm×30cm






まずこれはすごくでかい。テント泊するから買うと言ったら店員さんに「本当に買うのですか?」と何度も聞かれた。

グループでテント泊をすることがあり、ほかのメンバーの荷物を持つことが多い私にとっては、正直これでも小さかった。

食事にこだわる人、仲間の荷物を持ってあげる人なら、以下の110Lのタイプをオススメする。

[モンベル] mont-bell スーパーエクスペディションパック110


背負い心地はかなりより、腰で背負っている感じがするため、よどほ重くしない限りはかなり楽だ。

ほぼ同サイズの以下商品と比べると、背面とウエストベルトにポケットがないのが大きな特徴だろう。

[モンベル] mont-bell トレッキングパック 80


実際、トレッキングパック80を使っている仲間がいて、よく観察していたがそれほど差はあまりないのじゃないかと感じている。

確かに、ウエストベルトや背面のポケットがあると便利なのだが、その分値段がかなり上がるのだ。

小物をすぐ出せるようにしておきたい場合は外付けの[モンベル] mont-bell アタッチャブルポーチを使っている。私はこれにiphone6plusを入れている。大きいスマホでもちょうどよく入る大きさだ。



これを方のベルトのところにつける。またそれには別途「バーティカル アタッチャブルベルト」が必要だ。

小物をすぐ出せるようにするには、結局、けっこうお金がかかっていまうのだが、これは取り外しができるからザックが変わった時や登山前後の移動時に使うことができる。

これは、ザックを複数持っている人には大きなメリットだと思う。毎回ウエストベルト等から荷物を移動する手間がなくなる。

ちなみにサイドジッパーはけっこう使いにくい、というかあまり使わない。大きいザックには荷物をたくさん入れるから、下部にあるサイドジッパーを開いても大きめの荷物が見えるだけでとても出し入れがしにくいのだ。これはなくしてその分値段を下げてもいいのではないかと思うほどだ。

ゼロポイントの特徴として一つあげておきたいのが、無駄なものが極力ないように作られているということだ。

これは実は「冬山、雪山登山」で活躍する。

冬は吹雪くと雪がザックに付着する。そのときにポケット等があるとそこに雪が付着するのだ。重くなるし、雪をはらうのはけっこう面倒である。



【最後に】

購入をオススメする人。

・とりあえず大きいザックがほしいけど、値段を少しでも抑えたい人
・ウエストベルトのポケットと、背面のポケットがなくても我慢できる人(小物をたくさん持ち歩かない人)
・いつかは冬山も行きたいと思っている人

そんな方は買ってもいいと思う。





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2016年10月18日火曜日

楽古岳 メナシュンベツ川コース ピストン


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山:楽古岳(らっこだけ)
標高:1471.5m
活動距離:8.94km
高低差:1136m
累積標高上り 1,224m / 累積標高下り 1,259m
往路コース:メナシュンベツ川コース
復路コース:メナシュンベツ川コース
登り:3時間50分
下り:2時間30分
体力度:★★★☆☆
危険度:★★★☆☆
オススメ度:★★★☆☆
レベル:中級

トイレ:楽古山荘(無料)
トイレMAP:登山口と同じ
清潔度:★★☆☆☆

駐車場:登山口にあり
駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/AZv9RGF18Yx

温泉:みついし昆布温泉(440円)
温泉URL:http://kurazou.ambix.biz/spa/
温泉MAP:https://goo.gl/maps/Bh3Xxw2ZGgy

YAMAP:https://yamap.co.jp/activity/536693 (2016/10/18)
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 楽古岳(らっこだけ)は日高山脈にある標高1471mの山だ。登山口には無料で使用できる楽古山荘(らっこさんそう)がある。この山小屋にはマキストーブもありトイレットペーパーがあるトイレもあり綺麗に管理されている。登山前日に宿泊するのがオススメだ。一般登山道は一つでメナシュンベツ川コースのみだ。
 このコースは前半に渡渉が5回ほどある。水量が少なければなんとか飛び越えて行ける場合もあるが、膝まで濡れてしまうことを覚悟した方が良い。寒い時期は低体温症に注意しよう。沢沿いの渡渉が終わるとあとはひたすら急登である。登山道はあるが初心者からすると軽い笹漕ぎでも辛い。マダニに注意が必要だ。



楽古山荘
利用料は無料で薪ストーブ、トイレもある

山荘目の前の登山口

渡渉をしていく

以前はコンクリートの支柱が並んでいたため橋のようになっていたが台風の影響で倒壊した


最初は平坦な歩きやすい道だ

標識は頻繁にある


何度もある渡渉



渡渉を終えると急登に入る


笹を漕ぐ






左手に肩、右手に山頂


稜線に出るところ

楽古岳山頂





山頂にある派手な標識


野塚岳が見える



















山荘の目の前にある登山口










最初の渡渉時にあるコンクリートの橋のようなものがあったが台風の影響で無残に崩れている。
増水時は渡渉が厳しいかもしれない。


渡渉は五回ほどある。増水していなければ問題ないレベル。
とはいえ、靴に撥水スプレーはしっかりしておく必要はあると思う。スパッツ(ゲイター)も必須だろう。

川が結果したせいで、登山道が不明瞭になっているところがある。道迷いには十分注意する必要がある。



 笹刈りはあまりされていない。多少の笹漕ぎは覚悟しよう。









山頂手前。
山頂。以前の古い標識にかわり、新しい標識が立ってる。
















動画はこちら

砥石山 中の沢コース

登り始めの道

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山:砥石山
標高:826m
活動距離:8.73km
高低差:616m
累積標高上り 826m / 累積標高下り 802m
往路コース:中の沢コース
復路コース:中の沢コース
登り:2時間20分
下り:1時間40分
体力度:★★★☆☆
危険度:★☆☆☆☆
オススメ度:★★☆☆☆ 
レベル:初級


トイレ:登山口にあり
トイレMAP:登山口にあり

登山口駐車場:あり。6台程度駐車可
登山口駐車場のGoogle Maphttps://goo.gl/maps/MKnZv7HnX5n

温泉:なし
温泉URL:なし
温泉MAP:なし

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 砥石山(といしやま)は札幌から気軽にいくことができる山で標高は826mある。山頂からの景色は良くなく、途中にも眺望の良い場所はほぼない。その一方で、4月下旬や5月上旬には花がたくさん咲いているためなかなか面白い。樹木が多いため10月中旬頃の紅葉の時期に行くのもオススメの山である
 登山道は中の沢コース、小林峠コース、砥石沢コース(源八沢ルート)の三つがある。
 ※砥石沢コース(源八沢ルート)は2016/10/16確認時閉鎖中
 今回は一番人気がある中の沢コースを紹介する。
 中の沢コースはコース沿いにしばらく沢があるため、水際に咲く花が見られる。沢の心地よい音を聞きながらの登山はとても楽しめるだろう。橋があるため渡渉で苦労することはない。登り始めはすぐに橋を渡り緩やかな登山道を歩く。地面も柔らかくとても歩きやすい。砂防ダムを超えて途中で十字路があるがまっすぐ進む。橋をいくつか超えて沢が途切れるところから徐々に標高を上げていく。つづら折りの急登を超えていくと、小林峠との分岐に来る。左が山頂方面。分岐からはいくつかアップダウンがあり体力が奪わる。景色も見えないため少し辛い。途中で三角山と記載された分岐がある。追加20分ほど三角山の山頂を経由して砥石山に行くことができる。多少の眺望があるため体力があれば行ってみよ。山頂手前で最後の急登を登っていけば山頂に着く。樹木に囲まれているため景色は良くない。
砥石沢コース(2016/10/16確認時閉鎖中)
登山口駐車場

 登山口にトイレがある。紙はない。

エゾエンゴサク
撮影:2017/04/30

エンレイソウ
撮影:2017/04/30

熊出没注意の看板もある

ルート図もある

登り始めの道

沢で癒される

落ち葉がたくさんある道をいく

ミズバショウ
撮影:2017/04/30

フクジュソウ
撮影:2017/04/30
エゾノリュウキンカ
撮影:2017/04/30


沢を超えると徐々に標高を上げていく

ヒメイチゲ
撮影:2017/04/30

ナニワズ
撮影:2017/04/30

途中にある三角山

三角山からの景色

三角山から砥石山山頂方面へ一度下る

砥石山山頂


登山口の動画はこちら






動画はこちら