2017年11月22日水曜日

冬山入門 どんなスタイルで冬山登山を始めるか?



冬山登山、雪山登山といっても道具や何を目的とするかで以下のように様々なスタイルがあります。

・プチ冬山登山(夏用装備にちょい足しでいける里山登山)

・氷雪登山(滑走はしないスタイル)

・山スキー(ピークハントメイン)

・バックカントリースキー(滑り重視、山頂まで行かない)

・バックカントリースノーボード

・バックカントリースプリットボード

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冬山登山装備(共通 ビーコン等) 

冬山登山服装(レイヤリング)

 これらの様々なスタイルがありますが、スタイルが違うと登る場所、目指す場所、滑る場所、スピードが異なるため、異なるスタイルの人と一緒にはいくのは困難です。
 例えば、山スキーの登りスピードはスノーシューの数倍も早いため一緒に行くと大きな差が開きます。一緒に行くと山スキーヤーは待たされることとなり、スノーシューは一生懸命ついて行かなければなりません。

以下より各スタイルをご紹介いたします。

・プチ冬山登山(夏用装備にちょい足しでいける里山登山)



夏山登山から始めたものにとって高級な冬山装備を揃えるのは非常に大変ですが、夏山装備に少し足すだけでプチ冬山に登ることもできます。

このスタイルは、夏山登山の装備はある程度持っている人が冬山を始めたいけど、知識、装備、予算が足りないという人向けです。

スノーバスケットや軽アイゼンを買い足すだけで簡単な山になら行くことができます。
ソリ滑りやファンスキーで楽しみましょう。

プチ冬山登山装備について詳しくはこちら

・氷雪登山(滑走はしないスタイル)  ※スノーシュー



冬山を本格的に始めたいけど、スキーやスノーボードで滑るのは無理。。。という人向けです。

主に雪が少ない山を狙っていきます。
冬靴、スノーシュー、アイゼン、ピッケルを使って登ります。
最初のうちはスノーシューと冬靴があれば低山ならいけます。標高が高くなるとアイゼン、ピッケルが必要となります。
下りも基本歩きですが比較的安全な場所ではソリ滑りもします。

氷雪登山装備について詳しくはこちら

・山スキー(ピークハントメイン) ※BC


スキーは「登り重視派の山スキーヤー」「滑り重視派のBCスキーヤー」ではっきり分かれます。
ピークハント(山頂到達)メインの人は、夏山登山から始めた山屋が多いです。
やはり登山なので基本は山頂までいきます。

夏山から始めた人がスキーを選ぶのはパウダーの雪の上ではスノーシューに比べて圧倒的に浮力が高く登り安いからです。
そして、ちょっとした下りでも滑ることができます。
当たり前ですが、帰りにも滑走できるため、スキーで登るのがもっともスピードが早いです。

気持ち良い斜面を滑ることをメインとせず、山頂にいくことを目的とします。

・バックカントリースキー(滑り重視) ※BC


ここでは呼び名を変えていますが、山スキーと一緒です。
滑り重視の人はピーク(山頂)を目指しません。
滑りが気持ち良い斜面を探してそこまで行ったら滑ります。
そして何回も登り返して気持ち良い滑走を楽しみます。

夏山登山からではなく、スキー場で滑っているうちにパウダーを求めてサイドカントリーからバックカントリーに移行するタイプが多いです。

また、ピークハントメインの人と比べると板は太めのことが多いです。

・バックカントリースノーボード ※BC 


スノーボードを担いで、スノーシューで登ります。
元々スノーボードを持っていれば、買い足す装備はスノーシューとバックカントリー用のザックくらいのため、バックカントリーの中でもっとも安価に始めやすいと言えるでしょう。

しかし、重いボードを担いで登るのはかなりしんどいです。また、強風にも煽られやすいため体力が必要です。
山スキーヤーとボーダーが一緒に行くと、滑る場所も違うためボーダーは非常に苦労します。


・バックカントリースノーボード(スプリットボード) ※BC



スノーボードを担いで登るのは非常に辛いものです。
登りをもっと楽にするために作られたのが板を縦に割ったスプリットボードです。
登りはスキーのように2足歩行ができて、滑る時には1枚の板にできます。(板を担ぐ必要がない)
便利ですがとても高価です。
これなら最も早い山スキーヤーについて行くことができます。
山スキーヤーと一緒にいきたい人や、体力に自身がないボーダーには大事なアイテムです。



山スキー装備、バックカントリースキー(滑りメインも共通)

バックカントリースノーボードに必要な装備と選び方

バックカントリースプリットボードに必要な装備








バックカントリー スプリットボードに必要な装備



スプリットボードは、登るときにはスキー板のようになり、スノーシューに比べて圧倒的な浮力とスピードで登ることができるようになっています。
ボードにスノーシューだとスキーヤーを待たせてしましますが、スプリットボードであればもっとも早い山スキーと同等に登ることができます。そのため、周りがBCスキーヤーばかりだけどボードを貫きたいという場合はスプリットボードの購入を検討しても良いと思います。
 このボードは滑走時には一枚の板にして、通常のスノボのように滑ることができます。
特殊な板、ビンディングやシールが必要でバックカントリーの中でも最もお金がかかるものになっています。
装備や部品がややこしいため、お店で一括して揃えたほうが良いでしょう。

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バックカントリースノーボードに必要な装備と選び方

【スプリットボード】

真ん中から縦割りになっているボードで、登るとき(ツアーモード)にスキーのようになるスノーボードです。
滑走時には一枚の板にします。



【シール(スキン)】

登るとき(ツアーモード)に、板に張り付けるシールが必要になります。



【インターフェイスとビンディング】

専用のインターフェイスと専用のビンディングが必要になります。

専用のインターフェイスは各メーカーから発売されています。

スプリットボードはツアーモード(板を分割した状態)とライドモード(板を一枚につなげた状態)にモード変更して使います。 各モードでビンディングの固定場所が違うため、各モード用のインターフェイスが必要となるのです。

ツアーモード: 板を分割して履いて歩いたり滑ったりするときのモード。
ライドモード: 一枚につないで履いてスノーボードとして滑走するときのモード。

※ヒールライザー: ヒールリフターと呼んだりもします。斜面の登坂をサポートして楽にしてくれる部品です。スノーシューでも付いているモデルと付いていないモデルがあります。
こちらもなしでもなんとかなりますが、あるとないとでは足への負担がずいぶん違うので普通は使います。




【ブーツ】

バックカントリーモデルのスノーボードブーツは通常のブーツと以下が違います。

・保温性が高い
・ソールが登山靴のようになっている
・アイゼン対応のコバがついている




【アイゼン】

通常は使用しませんが、標高の高い山のピークに行く時には必要です。
ボードーブーツにつけるアイゼンです。
10本〜12本の平爪のものが必要です。ボードブーツの場合、幅が広めのものを選ぶ必要があります。
必ずボードブーツと合うかどうかを確かめましょう。外れたら死にます。



関連記事:

冬山登山装備(共通 ビーコン等)  

冬山登山服装(レイヤリング)

バックカントリースノーボードに必要な装備と選び方


バックカントリースノーボードに必要な装備と選び方


 バックカントリースノーボードに必要な装備と選び方についてご紹介します。
 スノーボードを持っていることが前提なので手持ちのスノーボード、ビンディング、ブーツがあればそれで山にいくことができます。パウダー専用のボードもありますが、まずは手持ちの道具にプラスして買い足しましょう!

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バックカントリースプリットボードに必要な装備

【スノーシュー】

必須装備となります。
スノーシューは様々なものがありますが、選ぶ時には以下の4つのポイントがあります。頻繁に買い換えるものではないため、今後どういうことをしていきたいのか見据えつつ、選ぶと良いでしょう。

を大きく分けて平地用と山岳用があります。
選ぶときは必ずヒールリフターがついている山岳用のものを選びましょう。
これは傾斜がある斜面を登る時に踵をあげて楽に登ることができる機能です。

Point1:平地用か山岳用か(ヒールリフターの有無)



 スノーシューには平地用のものと、踵を上げることができるヒールリフターがついている山岳用があります。選ぶ時には必ずヒールリフターがついているものが最低条件になります。なお、スノーボードのソフトブーツは幅が広いため、このヒールリフターの幅がブーツの幅と同じくらいの物を選びましょう

Point2:どの程度の山にいくか?爪の多さ

スノーシューは雪に沈まないためのものでもありますが、硬い斜面で滑らないようにするためのものでもあります。
季節や天候、場所によって深雪だったりカリカリ斜面だったりします。
このカリカリ斜面のときに爪の多さで顕著に差が出ます。
 例えば、MSR LIGHTNING ASCENTは爪が多くてカリカリ斜面でも楽に登れますが、TUBBSの16RDGだと滑って同じところが登れないということが起こります。一歩間違えば転倒、滑落の可能性もあります。爪は多い方が安全性が高いです。

Point3:スノーシューの大きさ、22インチ、24インチ、28インチなど

スノーシューにはインチ単位での大きさがあります。サイズ展開は2サイズか3サイズあります。
この大きさは足の大きさではなくて、耐荷重と浮力に影響します。
 まず耐荷重については、自分の体重+装備の体重を計算しましょう。装備は冬であれば少なくとも10kgは持つと思っていいでしょう。
 次に浮力ですが、大きいほど深雪での浮力は上がります。その代わり大きい分重くなります。歩く時にその大きさが仇となり歩きにくくなる場合があります。
 いつでも深雪とは限らないため、大きいサイズか小さいサイズか迷ったら小さい方を選んだ方が間違いありません。


Point4:ザックに取り付けた時にかさばらないか?

スノーシューの中でもバックカントリーモデルのものはザックに取り付けるときにかさばらないものがあります。MSR LIGHTNING ASCENTはその典型です。
 スノーボードは横向きで滑るのでザックに取り付けたスノーシューが飛び出ていると木に引っかからないように気をつけて滑らなければなりません。

・スノーシューまとめ

スノーシューの購入はかなり悩むところですが、スノーボードバックカントリーの場合MSR LIGHTNING ASCENT(エムエスアール ライトニングアッセント)のようにザックに取り付けた時にかさばらないものを選びましょう。

  


【スノーボード(板)】

スノーボードの板は普段ゲレンデで使用しているもので問題ありません。 パウダーを滑るために以下のようなパウダーボードがあると快適に滑ることができます。



【ビンディング】

ゲレンデ用のスノーボードの場合、パウダーでは浮力が足りずにノーズが埋まってしまうことがあります。
傾斜や雪の状況、技術、好みによって大きく変わりますが、スタンスは後ろの方のにするセットバックをしたほうが良いかもしれません。
スタンスの詳細についてはこちらの他サイトで詳しく紹介されています。


【ブーツ】

これも普段使用しているもので問題ありませんが、バックカントリーモデルのブーツだと以下の点が異なります。

・保温性が高い
・ソールが登山靴のようになっている(ソールが柔らかいとアイゼンが外れてしまうため固くなっています)
・アイゼン対応のコバがついている



【アイゼン】

通常は使用しませんが、標高の高い山のピークに行く時には必要です。
ボードーブーツにつけるアイゼンです。
10本〜12本の平爪のものが必要です。ボードブーツの場合、幅が広めのものを選ぶ必要があります。
必ずボードブーツと合うかどうかを確かめましょう。外れたら死にます。



残りは以下の共通の装備記事をご覧ください。

関連記事:

冬山登山装備(共通 ビーコン等)  

冬山登山服装(レイヤリング)

バックカントリースプリットボードに必要な装備

バックカントリースノーボードの動画


2017年11月21日火曜日

氷雪登山(滑走はしないスタイル)  ※スノーシュー登山


バックカントリー、滑走はしない冬山登山。スノーシューだけの登山。ここでは氷雪登山と呼ぶことにします。
このスタイルで登る場合の装備を紹介します。

ウェアやどのようなスタイルでも共通する装備は以下の記事をご覧ください。

関連記事:

冬山登山装備(共通 ビーコン等)  

冬山登山服装(レイヤリング)

【スノーシュー】

必須装備となります。
スノーシューは様々なものがありますが、選ぶ時には以下の5つのポイントがあります。頻繁に買い換えるものではないため、今後どういうことをしていきたいのか見据えつつ、選ぶと良いでしょう。

を大きく分けて平地用と山岳用があります。
選ぶときは必ずヒールリフターがついている山岳用のものを選びましょう。
これは傾斜がある斜面を登る時に踵をあげて楽に登ることができる機能です。

Point1:平地用か山岳用か(ヒールリフターの有無)



 スノーシューには平地用のものと、踵を上げることができるヒールリフターがついている山岳用があります。選ぶ時には必ずヒールリフターがついているものが最低条件になります。

Point2:どの程度の山にいくか?爪の多さ

スノーシューは雪に沈まないためのものでもありますが、硬い斜面で滑らないようにするためのものでもあります。
季節や天候、場所によって深雪だったりカリカリ斜面だったりします。
このカリカリ斜面のときに爪の多さで顕著に差が出ます。
 例えば、MSR LIGHTNING ASCENTは爪が多くてカリカリ斜面でも楽に登れますが、TUBBSの16RDGだと滑って同じところが登れないということが起こります。一歩間違えば転倒、滑落の可能性もあります。
 爪は多い方が安全性が高いです。

Point3:重さ

価格の高い軽量モデルか安い少し重めのモデルか、これも悩むポイントです。
 雪山では夏に比べて装備が増えて重くなります。そのためできるだけ軽くするようにしたいところです。体力に自信がない場合は奮発して軽量モデルを買いましょう。そうしないと仲間についていけなくなります。


Point4:スノーシューの大きさ、22インチ、24インチ、28インチなど

スノーシューにはインチ単位での大きさがあります。サイズ展開は2サイズか3サイズあります。
この大きさは足の大きさではなくて、耐荷重と浮力に影響します。
 まず耐荷重については、自分の体重+装備の体重を計算しましょう。装備は冬であれば少なくとも10kgは持つと思っていいでしょう。
 次に浮力ですが、大きいほど深雪での浮力は上がります。その代わり大きい分重くなります。歩く時にその大きさが仇となり歩きにくくなる場合があります。
 いつでも深雪とは限らないため、大きいサイズか小さいサイズか迷ったら小さい方を選んだ方が間違いありません。


Point5:ザックに取り付けた時にかさばらないか?

スノーシューの中でもバックカントリーモデルのものはザックに取り付けるときにかさばらないものがあります。MSR LIGHTNING ASCENTはその典型です。
 これが重要になってくるのは、スノーボードでバックカントリーをするときです。
 横向きで滑るのでザックに取り付けたスノーシューが飛び出ていると木に引っかかることがあります。
 そのため、スノーボードでのバックカントリーをやってみたいという方はザックいん取り付けたときにかさばらないものを選ぶことが重要です。

・スノーシューまとめ

スノーシューの購入はかなり悩むところですが、MSR LIGHTNING ASCENT(エムエスアール ライトニングアッセント)を選べば、どのような場面でも使いやすく軽量で、間違いありません。
 予算が厳しいけど体力でカバーする!という場合は以下のTABBSやATLASのエンデバーを選べば十分使えます。





【冬用登山靴(アルパインシューズ)】

本当に簡単な山なら3シーズン用の靴でもいけますが、足が冷たくなります。
ある程度の山になってくるとしっかりした冬用の登山靴がないと足が凍傷、切断なんてことにもなりかねないので必ず用意しましょう。
 冬用の登山靴にはコバと呼ばれる前後に外側にはみ出た部分(エッジとも)があります。モデルによって、後ろだけにコバがあるもの、前後にコバがあるものがあります。
 カカトだけにコバがあるものは「セミワンタッチアイゼン」を装着することができます。
 つま先とカカトにコバがあるものは「ワンタッチアイゼン」を装着することができます。
 アイスクライミングをやりたい場合や、「ワンタッチアイゼン」をスキーの兼用靴にも使いたい場合は前後にコバがある靴が必要になります。
 基本的には夏用の登山靴と重要で、「自分の足に合うもの」を探しましょう。必ずお店で自分の足にあっているかどうかを確かめてから購入しましょう。

・セミワンタッチ アイゼンが装着可能


・ワンタッチ アイゼンが装着可能(アイスクライミングにも使用可能)



【ゲイター(スパッツ)】

ゲイターは必ず冬用のものを使いましょう。冬用のものはアイゼンを引っ掛けても破けないようになっています。夏用のゲイターでアイゼンを使用したらボロボロになっていまいます。保温性も違います。




【アイゼン】  

登山靴につけるアイゼンです。
10本〜12本の平爪のものが必要です。必ず登山靴と合うかどうかを確かめましょう。外れたら死にます。

   




【ピッケル】  

雪山登山で使うピッケルです。滑落停止や杖として使うために使います。
ストックで足りることが多いため、よほど硬い雪面でなければ使いません。
ストックが刺さらない硬いところになってようやく活躍します。

長さはもったときに下の先っぽが踝くらいにの位置になるものを選びましょう。



【ピッケル リーシュ】

ピッケルを落としてしまわないようにするために必ずリーシュをつけます。カラビナのスリングで作ることもできますが、わからない場合専用のものが良いです。






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プチ冬山登山装備 夏山装備にちょい足しでプチ冬山登山を楽しもう!




スノーシュー登山動画



2017年11月18日土曜日

冬山入門 雪山登山に必要な装備 ギア共通編(山スキー、バックカントリースノーボード、氷雪登山どれにも共通するもの)


どんな冬山登山でも共通するギア、装備

スノーシューだけの登山、アイゼンピッケルと使った氷雪登山、山スキー、バックカントリースノーボード、スプリットボード等どのスタイルの登山でも共通するギアがあります。今回はそんなアイテムをご紹介します。


【ストック】
雪山では雪で沈むため歩行がしにくいのでスノーバスケットをストックに取り付けて浮力を高くします。
また、滑って転倒もしやすいためバランスを取るために必ず必要となります。
必ずダブルストックで登ることになります。

夏用のストックでもスノーバスケットを取り付ければ大丈夫ですが、山スキーやスノーシューを使う場合、できればバックカントリー用のストックを用意した方がいいです。
バックカントリー用は、ストックで山スキーやスノーシューののビンディングを操作できるようになっています。

  



【スコップ(ショベル)】
これは雪山の必需品です。弱層テストのときや雪崩埋没者救出、緊急ビバーグ時の雪洞掘り用、に使います。私が使っているもの。本気で使うとどんなものでも曲がってしまうらしいのでプラスチックじゃなければ何でもいいと思います。

   


【スノーソー】

その名の通り雪を切るノコギリです。
これは必須ではありませんがパーティーに一つはあった方が良いです。
弱層テストのときに使用したり、雪洞やイグルーを作る時のブロックの切り出しに使用します。
専用のものはとても高いので、私はシルキーゴム太郎をスノーソーとして使っています。



【ビーコン(雪崩トランシーバー)】
電波の発信及び受信が可能な雪崩ビーコンという機会です。胸元にとりつけておくことで雪崩に巻き込まれて埋没しても、ビーコンを各自もっていればどこにいるのか特定することができます。
バックカントリーに限らず、雪山登山の必需品です。

    

【ゾンデ(プローブ)】
約3mの長さにまでできるメモリがついている棒です。
ビーコンである程度場所を特定したらゾンデ棒で雪に刺して埋没者がどこにいるのかを特定します。
雪洞を掘るときにもどのくらいの深さがあるのかを特定するために使います。
長さはについては諸説ありますが、3mは欲しいところです。

  

【ザック(冬仕様)】

ザックは冬用のものを用意します。夏用との違いは以下の4つです。

・雪崩対策用のショベル、プローブ、スノーソーを入れる専用の荷室がある

・スキー板やスノーシュー、ボードをザックに取り付けたままでも荷物が取り出しやすいようにバックパネルオー
プン機能がついている

・スキー板やボード、スノーシューを取り付けることができるようになっている

・ゴーグルを入れる専用の荷室がある

※ものによってはヘルメットホルダーがついているものもあります。

軽い山にだけなら小さくても問題ありませんが、アイゼンを使うようになると40Lは欲しいところです。

   

アイゼン使うところにはたぶん行かないという人には以下のような30Lくらいのものがオススメです。


  

・ヘルメットホルダー

ザックにヘルメットホルダーがついていない場合でヘルメットを持って行く場合は以下のようなヘルメットホルダーを用意しましょう。


  

【タワシ】

装備についた雪を落とすために必要です。
下山後に雪をついたままで車に装備を入れると車内が濡れるためタワシで丁寧に落とします。もちろん100円ので十分です。手袋をしたまま使うので柄付きがいいでしょう。




【水筒(サーモス、テルモス)】

必須です。冷たい飲み物を飲むのは体温を下げます。
冬はペットボトルだと凍ってしまうことがあります。
そのため必ずお湯を入れていきます。もちろんお茶でもなんでもいいです。
甘い方が良いのでゆず茶を入れるのがベスト。冬は手袋をしたまま使用するので以下のような山用のボトルがオススメです。



どちらの水筒がいいか迷ったらこちらの動画をご覧ください


【予備バッテリー(モバイルバッテリー)】

夏でも必要ですが、冬は必須です。
低温の環境ではスマホのバッテリーが弱くなります。予備がないといざというときに使えないため必ず用意しましょう。この予備バッテリーも低温に弱いため保温袋に入れておきましょう




【保温袋】

予備バッテリーやおにぎりを入れます。氷点下ではおにぎりはカチカチに凍ってしまいます。持って行く場合は必ず保温袋に入れていきましょう。パンはおにぎりに比べると水分が少ないので凍りにくいです。冬は基本おにぎりは持っていきません。
保温袋は100円のもので十分です。
ペットボトルを持って行く場合は保冷袋に入れましょう。飲み口が凍りやすいので逆さまに入れるのがポイントです。


【カイロ】

カイロは必ず靴下用と貼るタイプのカイロを用意しましょう。
足の指先はかなり冷えます。それを防ぐ、解消するためには足用の回路が必要です。
それ以外に寒くなった時にお腹や背中の辺りに貼ることができるように別途貼り付け回路を用意用意しましょう。



【マーキングテープ】

冬山では吹雪でホワイトアウトすることがあります。
もちろんGPSやコンパスを使っていきますが、それでも迷いやすい場所ではつい違う方向に進んでしまうことがあります。
そういう場所には登りのときにマーキングをしていきます。冬山ではパーティーに一つ必要です。



【地図とコンパス】

夏の普通のルートであれば必要ないですが、冬は必須です。
冬の低温環境で何度もスマートフォンを出していると電源が落ちることがあります。そしてそこから復帰するにはかなり温めなければなりません。
そのため、スマートフォンのGPSのみというのはとても危険です。

スマートフォンが使えなくなって道迷いににならないために紙の地図とコンパスは必須です。
慣れたらGPSよりも早いです。地図の読み方についてはこちら

地図は濡れないように必ず防水ケースに入れましょう。




マップケースと100円のリール、100円のケースで地図を使いやすくしている動画はこちら





地図読みをお金で楽に解決したい!という場合は以下のようなGPSを用意しましょう。




【タッチペン】

冬の手袋をした状態だとスマホ対応の手袋でもかなり操作がしにくいです。
結局手袋を脱いで素手で操作することがあります。
そうすると手を冷やしてしまうため、状況によってはかなり危険です。
その危険を回避するためにタッチペンを必ず持っていきましょう!



タッチペンと100円のリールを組み合わせて使いやすくしている動画



【ロウソク】

非常時の熱源、照明として利用します。
スキーやボードのワックスを忘れたときに、ワックスの代用品としても使えます。
太い方が熱源としても、ワックスとしても使いやすいです。棒状のものは折れてしまうため以下形状のものがオススメ。





【ツェルト】

いざというときの装備です。
冬山でも待機中に寒くなった時にはとても有効です。
あまり使う機会はないですが、できれば各自が持ちたい装備

雪山で緊急時に使うことを考えるとベストなのは「ライフシステム サバイバルシェルター2 オレンジ L42311」です。



【ストーブ】

必須と言いたいところですが、普段は必要ないし比較的簡単な山ならあまり持っていかないです。
しかし、これもいざという時には暖をとることができるためできれば持ちたい装備です。
そして夏用のガスストーブは使えないため低温でも使えるガスを用意するかガソリンストーブが必要です。

オールシーズン使えるガス。それでも極寒の状況だと火力が落ちます。


できれば以下のようなガソリンストーブが欲しいところです。



動画はこちら






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冬山に必要な服装とレイヤリング

山スキー入門1.山スキーとは?

冬山入門 どんなスタイルで冬山登山を始めるか?


2017年11月15日水曜日

プチ冬山登山装備 夏山装備にちょい足しでプチ冬山登山を楽しもう!

冬眠なんてもったいない!!




これから冬山はじめてみたいけど、知識がない、経験がない、お金がないという方は多いと思います。私もそうでした。
夏山登山しかしない人は冬になると「冬眠」という登山をしない時期がありますが、もったいないです。
簡単な山なら冬でも長靴で登山をする方もいます。そしてそういうところは危険は全然ないです。冬だから冬眠する。。ではなくて近場の簡単にいける山をぜひ探してみましょう。ネットで検索すれば簡単な冬山情報がたくさん見つかるはず

見つけたらこれからご紹介する装備をちょっとだけ足して道の冬山への一歩を踏み出しましょう。

【軽アイゼン】


本格的なアイゼンは不要ですが、4本〜8本程度の軽アイゼンは用意しましょう。
プチ冬山登山できる場所のほとんどは登山者で踏み固められているため、滑ります。
斜度にもよりますが、ないと滑って転ぶ可能性が高いため必ず用意しましょう。




【ストック】

冬は必須となります。
持っていない方はいかのようなストックがかなり安くてオススメです!
スキーをされる方はスキー用のストックでも最初は大丈夫ですが、スノーバスケットがないと体力的に辛いです。



・スノーバスケット


夏用のストックをすでに2本持っている方はスノーバスケットを購入すれば冬にも使えます。基本、ストックと同じメーカーのものじゃないとサイズが合わない場合がありますので違うメーカーのものを買う時はお店で合うかどうか確認した方が良いでしょう。




【ソリ】


なくてもいいのですが、大人のソリ遊びもとても楽しいものです。
登山用品店で売っている小さいソリは主に残雪期用です。春の硬い雪の上では滑ることができますが、真冬のフワフワした雪では埋まるだけです。

軽くて大きい以下のソリがオススメです(スピード出し過ぎ注意)




【ファンスキー】※山スキー欲しいけどまだ手が届かないと思っている方向け

下山にスキー場が使える山や、硬い斜面がある山限定となりますが、ソリの代わりにファンスキーを持って行くという手もあります。私はしばらくこれでスキーを楽しんでいました。靴は普通のスキー靴になるので滑走前に履き替えることになります。
私は中古で板、ビンディング、スキー靴を揃えました。




【帽子】

普段使っているものがあればそれでいいです。
なければ100円の帽子でも構いません。



【手袋】

スキーやボードで使う手袋があればそれを持っていきましょう。
濡れた時のために100円の手袋を予備として持っていましょう。

スキー用の手袋もないという方は以下の防寒テムレスがオススメです。
見た目は微妙ですが、本格的に冬山に行く人も使っている超高機能な激安冬用手袋です。



【必要な夏山装備】

・レインウェア上下
・フリース、ダウン
・登山靴(ミドルカットかハイカットのもの) ※長靴で登るのもありです。
・ゲイター(スパッツ) ※夏用のものでミドルかロングのもの
・ザック

今後は本格的な冬山も視野にいれている方はこちらの記事をみて徐々にウェアを揃えていきましょう。

冬山に必要な服装とレイヤリング


プチ冬山登山装備についてはこちらの動画でもお話ししています。



プチ冬山登山を楽しんでいる動画はこちら







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【冬山】藻岩山 スキー場コース 中腹駅まで

2017年11月6日月曜日

【きのこ狩り】天然ナメコ

ナメコ
撮影:2017/11/03 道南


科:モエギダケ科

毒:なし

環境:ブナやミズナラなどの広葉樹の倒木に発生する。一箇所に群生する。

季節:秋

特徴:天然のナメコは市販のものと比べて大きい状態で見つかることが多い。強い粘性がある。

似ているキノコ:なし

採取方法:ちぎる、ナイフ

味:強い粘性があり。味はあまりない。

食べ方:ナメコおろしのほか、汁物、パスタ等なんでも合う


ナメコ
撮影:2017/11/03 道南


ナメコ
撮影:2017/11/03 道南

ナメコ
撮影:2017/11/03 道南

動画