2026年7月22日水曜日

雄冬大壁西面 (見張り岩) トラッドクライミング【北海道クライミングガイド】

ガリバー2P目の終了点からの景色

 

場所:北海道石狩市浜益区雄冬

トイレ:駐車場にあり

シーズン:4月中旬~10月上旬

ルート総数:10本

5.9以下/4本

5.10台/4本

5.11台/2本

5.12台/0本

5.13台/0本

詳細のトポはこちらのフリークライミング日本100岩場1 北海道・東北を参照



駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/PcGXzvkLPUVvWV3Z9

駐車台数:10台ほど


【概要】

浜益にある黄金山の近い場所にある海沿いのクライミングエリア。ルート数は10本ほどと少ないが、ハチの巣のようなポケットや、クラックも楽しむことができるロケーションの良い場所。ボルトはすべてケミカルアンカーだが、残置カラビナは海沿いのため、腐食しやすい。残置カラビナ交換用の工具や残置ビナを持って行った方が良いだろう。

駐車場は、雄冬岬、白銀の滝駐車場を利用する。ほかの利用客の迷惑にならないようできるだけ乗り合わせよう。

西面なだけに、朝は日が当たりにくいため、真夏でも午前中なら快適にクライミング可能だ。岩は湿気を吸いやすく、手汗も吸収してくれる。雨にも強い岩質だ。

マルチピッチのガリバーとゲルニカを登る場合はカムがあった方が良い。


※2026年の春に大規模な崩落があり、ガリバー、ゲルニカなど西面のほとんどのルートが消失した。


【ガリバー2Pについて】


ガリバーの1Pは5.8だが、1ピン目が遠く、かぶっていてガバでもなく、下地も悪いため落ちたらケガをする。プリクリップした方が良い。


2P目は、ハンドサイズのコーナークラック。出だしにカムの1番があると安心。ボルトの間隔が遠いため、不安な場合さらに2番、3番があると安心だ。途中からオフィズスになる。


【ゲルニカ2P(実質3P)について】




ゲルニカの最初は、ボンディア5.7を登る。ボンディアの終了点は最後に左側だが、ゲルニカに行く場合は、右側の終了点に向かった方が良い。

ここでゲルニカ1P(実質2P)となる5.11cを登るが、ロープが屈曲するため、長ヌンは次のピッチのためにも3本くらいは欲しい。3Dクライミングを楽しめるとても良いルートだ。

ゲルニカ2P(実質3P)目は、5.10d。出だしはフィンガー~タイトハンドのコーナークラック。ここのボルト位置が落ちると足に引っ掛かりやすく危ない。フィンガーサイズのカムは5,6個あった方が良い。ボルトよりカムを決めた方が足に引っ掛かりにくい。コーナークラックを抜けた後はアルパインルートのようになっており、非常にボルト感覚が遠く怖い。ここでもフィンガーサイズのカムが複数あると安心だ。ナッツがあっても良い。


白銀の滝駐車場のトイレ

駐車場

トンネルの方に歩き、入り口手前で海側にでる

最初は狭いがすぐに広い道に出る

大壁がみえてくる

テトラポッドのところで降りる

フィックスロープが設置されている

雄冬大壁西面



アプローチおよびガリバー5.11bのクライミング動画


ゲルニカ5.11cのクライミング動画






サグラダファミリア 5.10c の動画





アルハンブラ宮殿 5.10cの動画









2026年5月26日火曜日

熊鈴の効果 クマよけ鈴は携行してはいけません ヒグマ対策 北海道


2025年9月26日
札幌市西区でヒグマに襲われる事件が発生。札幌市ではヒグマ注意報が発出されました。注意しましょう。

【はじめに】


クマは、ツキノワグマとヒグマがいますが、今回は北海道のいるヒグマを対象としています。

現在も熊が現れるたびにニュースになるため山には熊がいて危険と考える方も多いと思います。

北海道でも痛ましい事故が起きています。
・2023年 北海道南部の大千軒岳で男子大学生がクマに襲われ死亡
・2025年8月 羅臼岳で男性が襲われ死亡

少しでもクマ被害を減らすために、北海道野生動物研究所の門崎氏から直接いただいた情報および、筆者である山のまこちゃんの10年以上の登山経験、ドローンによるヒグマ調査経験をもとにクマ対策についてお話ししていきます。

筆者のプロフィールはこちら


【熊鈴はいらない】


登山をはじめると考えるのが熊の問題。

登山用品店に行くと必ず売っている熊鈴。山に行くには必ずこれが必要だと思う方も多いでしょう。

しかし、クマ鈴は携行してはいけません。これはずっと鳴らしっぱなしのラジオも同様です。

理由は・・・

熊の警戒音に気づけない(気配に気づけない)

クマ鈴やラジオを常に鳴らしていると、周りの音を聞くことができなくなります。
そもそも、風が強い日や沢だと殆ど音が響かない。

鈴の音は、熊にしたら聞きなれた音です。むしろ人間だと認識されていて、地域によっては熊鈴をつけているほうが寄ってくるという話しも聞きます。

そして、筆者自身、クマ鈴を鳴らしていても熊に遭遇したことがあります。

そのため、私は同行者に熊鈴を持っている人がいるとザックにしまうか置いてくるようにお願いします。

熊鈴は、自分より遅い人を抜かすための人避け程度にしか使えません。じゃらじゃら鳴らしていてれば人間には自分の存在をアピールできます。


【熊対策について】


・1.熊撃退スプレー(中距離用)は有効なのか?






いわゆるクマよけスプレーは状況が良ければ使えます。

利用条件は、クマが風下側にいる場合です。

しかし、クマが風下側にいる場合は、人間の匂いに気づくので普通は熊がよけます。

そのため、クマに遭遇するのは、クマが風上側にいるときの確立が高いでしょう。
このとき、クマスプレーを噴射すると自分にかけるようなものです。

そのため、価格と重さの割にはあまり効果がないと言えるでしょう。
しかし、メンタル部分での安心感が半端ないので、安心感を求めるなら購入されてもいいかと思います。

近年は熊被害多発により、各社より価格もお求めやすいものがでてきました。中距離用のアイテムとして後述するホイッスル(遠距離)、ナタ(近距離)に続くアイテムとして装備を整えるのが良いと思います。







1.ナタ(近距離用)は有効



熊よけスプレーは高すぎる。。。という場合は接近戦になった場合に備えてナタを携行することをお勧めします。
万が一、クマに襲われたときの唯一の反撃手段として使います。
一撃を与えれば熊がびっくりして逃げたという事例はたくさんあるため、安くてかつ有効な手段と言えるでしょう。
そしてこれも持っていると安心感があります。

ビバークが必要になったときの焚き火用の巻き割りとしても使えます。ナイフの代わりにもなります。




【最も手軽で勝つ有効な熊対策】


熊鈴ではこちらが警戒音に気づけないため、時々自発的に大きな音を出せば熊はびっくりしてこちらに気づいて避けてくれる確率が高くなります。

大声を出してもいいのですが、疲れますよね。

だから大きな音がでるホイッスルを持つと便利です。

ホイッスルは、軽くて安くて手軽に対策できる有効手段です。
そして登山の装備として救助を呼ぶためにも使えるので基本的にホイッスルは必須装備です。

100円でもありますが、多くの笛は大きな音がでず、水に濡れてしまうと音が出なくなるのが欠点です。

こちらのFox 40ソニックブラスト(遠距離用)はとても大きな音が出て、水に濡れても音がでます。

熊の不安がある方は購入されることを強くお勧めいたします。






2025年の熊出没頻度が非常に高く、各地でキノコ取りをしている方が熊に殺される事件も起きています。そのため、さらに安全確保するために、爆竹を用意しましょう。
爆竹は、実際に猟師も利用する手段です。


爆竹

取り扱いが少し面倒ですが、強烈な音と匂いで安全確保に最適です。

セットでターボライターも用意しておきましょう。山で複数人で入った時に各自使えるようにするために複数個のターボライターがある方が良いでしょう。

ターボライター





こちらの動画でも紹介しています。





関連動画



関連動画 2025年9月27日



2025年9月27日一部改訂
2025年10月15日一部追記

情報元はこちら
北海道野生動物研究所 所長:門崎允昭氏(農学博士、獣医学修士)




2026年3月17日火曜日

バックカントリー安全講習 2026年4月2日(木) 


 バックカントリー安全講習 (Backcountry Safety Course)

本講習は、雪崩対策とは別に、山岳エリアでの**「遭難・滑落・道迷い・体力消耗による行動不能」**を未然に防ぎ、安全に下山するための自律した技術を習得することを目的としています。



【Level 1:初級 (Basic)】

~雪山での生存技術と基礎歩行~

実際に山域へ一歩踏み出し、トラブルに遭遇した際でも自力で対処できる基礎スキルを学びます。

  • 講習内容:
    • 省エネ歩行術: 長時間行動でもバテないための身体の使い方、ストックワーク
    • 登る技術:山周りと谷周りキックターン、トラバース、ツボ足シートラ。
    • 非常用シェルター: 雪洞(スノーケイブ)やスノーマウントの効率的な作り方。
    • ビバーク技術: ツェルト(簡易テント)の素早い設営方法。
    • 搬送技術:要救助者の搬送、ザック搬送、チェーンクロス法
    • ロープワーク: 引き上げシステムやロープを用いた救助の基礎(沢穴やツリーホールに落ちた人の救助)
  • 定員: 8名
  • 日時: 2026年4月2日(木) 7:30~14:30
  • 場所:中山峠
  • 持ち物:必須(雪山に入る装備一式)、 推奨(ツェルト、ロープ、カラビナ等)
  • 参加費:15,000円


※足回りはスキーやスノーシューなどご用意ください。スノーシューレンタル可能(2000円)


参加希望者はこちらのフォームに記載お願いします。

https://forms.gle/bjQxAMPAJx7gf6bo6