2024年6月20日木曜日

【山岳医療】マタニティ登山で役立つ薬

・痛み止めはアセトアミノフェン

市販薬の場合は、その他の成分がいろいろ配合されていることが多いので、ドラッグストアの薬剤師さんに聞くか、病院で処方してもらう方が無難です。



・こむらがえりに芍薬甘草湯


マタニティ登山はそもそも高負荷の山行は避けた方が良いですが、妊娠中期以降になると夜寝ている間など何もしていなくてもこむらがえりを起こすことがあります。

運動中にもこむらがえりを起こしやすいかどうかはわかりません(私はマタニティ山行中にはまだ起こしたことはありません)が、念の為救急セットに入れておくと安心です。



・便秘には酸化マグネシウム


便秘は妊娠中のトラブルとしてよくあるものです。

便秘でお腹が苦しくなったり、歩いていると腹痛を生じたりすることがあります。

登山の直前に飲むのはおすすめしませんが、日頃のお通じコントロールに使えます。



・腰痛に使う湿布はサロンパスを


妊娠中期以降になるとお腹が出てきて体のバランスが悪くなり、腰痛が悪化する方もいます。

サロンパスなどのサリチル酸メチルを主成分とした湿布は妊婦でも使用可能です。

NSAIDsが主成分の湿布は使用できないので注意してください。




注意が必要な薬

・同じ痛み止めでも非ステロイド性解熱鎮痛薬(NSAIDs)は胎児の心臓の血管や腎機能に悪影響を与えるため使用を控えてください。湿布や塗り薬でもNSAIDsが主成分のものは使用できません。

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