2024年6月10日月曜日

【山岳医療】RICE〜骨折、捻挫、打撲の応急処置

 今日は怪我の処置の基本である、RICE(ライス)についてお伝えします。


どんな山活動にも怪我はつきもの。

・骨折

・捻挫

・打撲

全てにおける応急処置の基本は共通しています。


頭文字を取って、RICEと呼ばれます。


Rest 安静:テーピング、添木などで固定する。

Icing 冷却:患部の感覚がなくなるくらいまで氷などで冷却する。凍傷に注意。

Compression 圧迫:圧迫止血、腫脹予防にややきつめにテーピング、包帯などで固定。血流障害に注意。

Elevation 挙上:心臓より高い位置にあげることで浮腫予防


日本整形外科スポーツ医学会HP



・痛みを我慢して活動を続けるのは厳禁

・ただの捻挫だと思ったら骨折のこともあるので、痛みや腫れが強い場合は病院を受診しましょう



【おまけ】

最近は、過度な固定、安静はむしろ障害部位の回復を遅らせることがわかっており、専門家の指導のもとに、早期から適切な負荷をかけていく方が回復が早いとも言われています。

しかし、あくまで医師の指示に基づいて治療を行ってください。


亀田総合病院スポーツ医学科HP (閲覧日2024.6.10)


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特定のノウハウや治療法を推奨するものではなく、最適解は状況により異なります。

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