2024年6月29日土曜日

塩谷丸山 塩谷駅コース

塩谷丸山の見晴台にある岩場
ここはクライミングエリアとしても知られている
クライミングエリアの詳細はこちら

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山:塩谷丸山
標高:629m
活動距離:6.1km
高低差:534m
累積標高上り 累積標高上り 647m / 累積標高下り 651m
往路コース:塩谷駅コース
復路コース:塩谷駅コース
登り:1時間40分 (子供の足で2時間くらい)
下り:1時間
体力度:★☆☆☆☆
危険度:★☆☆☆☆
オススメ度:★★★★★
レベル:初級

トイレ: 工事中のため登山口に仮設トイレあり(2016年8月28日現在)。あまりきれいなトイレではないので事前にコンビニ等で済ませることをオススメします。
トイレMAP:https://goo.gl/maps/V3gw8jHXThq

登山口駐車場:登山口にあり(10台ほど)
登山口駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/V3gw8jHXThq

温泉:湯の花朝里殿(650円)
温泉URL:http://www.yunohana.org/
温泉MAP:https://goo.gl/maps/Tv73dSeKoF92

YAMAP:
https://yamap.com/activities/32814358 (2024/6/29)
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 塩谷丸山(しおやまるやま)は初心者にとって札幌近郊からアクセスできる山として非常に人気の山だ。コースは塩谷駅コース穴滝コース天狗山地蔵コースがある。
 今回は初心者向きでとても人気の高い塩谷駅コースを紹介しよう。
 登山道は傾斜が緩く歩きやすいためスニーカーでも問題ないレベル。簡単な山だが、山頂は岩の崖になっているため景色がとても良い。また小樽の海も近いため素晴らしい高度感を体験できる。札幌近郊の初心者登山者にはまず登ってもらいたい山だ。
一方、人気ゆえに週末は大変混む。登山口に駐車できなかった場合は遠くなるが塩谷駅の駐車場を使う手もある。近隣住民に迷惑になる駐車は避けるようにしたい。










駐車場は広いが、
人気なため週末にはあちこち車だらけになる
空いているうちに来た場合でもできるだけ詰めて駐車しよう

高速道路の下のトンネルを通る

高速道路の横を歩く

入山届のある実質登山口

登山道は広くて歩きやすい

8号目くらいまでくると景色がよくなる

8号目くらいまでくると景色がよくなる

山頂


山頂から見晴台まで1分ほど


見晴台が休憩スポットだ。絶景を見ながら食べるランチは格別だ


同じく見晴台にて

塩谷丸山の見晴台にある岩場
ここはクライミングエリアとしても知られている
クライミングエリアの詳細はこちら



最新の動画2024/6/29 空撮登山







動画はこちら(2016/8/28)



2021年6月2日の動画はこちら



北海道登山ガイドマップ

Google MAPにて登山口までの情報と、各コースへの登山情報が得られます
スプレッドシートの一覧表はこちら






塩谷丸山 フリークライミング【北海道クライミングガイド】



塩谷丸山の岩場


名称:塩谷丸山

岩質:石英質安山岩

場所:北海道小樽

トイレ:なし

シーズン:5下旬月~10月

ルート総数:8本

5.9以下/4本

5.10台/4本

詳細のトポはこちらの北海道の山と谷-1を参照

駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/S23WiEDno3Jgc6SQ7

駐車台数:15台ほど


【概要】

塩谷丸山は標高629mの北海道、札幌近郊にある初級者向けの山で、初級登山者に人気の山だ。山頂付近が崖になっており景色が良い。

・アプローチ

通常の夏山登山道を1時間40分ほど登り、山頂に出る。山頂から少し歩き見晴台に出る。右手に崖がありそこをクライムダウンで降りることができる。懸垂でも良い。

 この岩場は一般登山者からみえるところにあり、クライミングをしていると注目の的になる。登るなら人が少ない平日の方が良い。ルート数は少なく、グレードも低いため、まだ岩登りがあまりできない初級者とハイキングついでに行くと良いだろう。

 週末になると、終了点となる見晴台にはたくさんの登山者が訪れる。登り切ったらたくさんのギャラリーに囲まれてヒーローになれる岩場である。


【注意】

ここの岩場にはわかりやすい終了点はない。トップロープで登る場合、またはリードで何人も登る場合は終了点を自分で作る必要がある。古いRCCボルトが乗り上げた先にあるが、どうも信用できない。ハーケンやカム、ナッツを使い支点構築、さらに長いスリングが多めに必要だ。支点構築の練習にもなる。


山頂にて

見晴台の撮影スポット
この右側から取りつく
ある程度登れる人であれば懸垂なしでとりつきへ降りれる
心配な場合はビレイするか懸垂下降で降りよう。


塩谷丸山の岩場
見晴台の下はこんな感じ

① 鰊御殿 5.9 ★★ NP
フィンガー~ハンドのクラック
クラックの練習に良い
カムやナッツを決めるポイントもたくさん
出だしはフェースのため、1ピンある 

② 凹各ルート 3級 
古いRCCボルトが2本あり、左上してから
斜め右上に登るカムを決めて快適に登る

② 凹各ルート 3級はトップロープは厳しい
上で引き上げた方が良い



⑧ ドンドコザブン 5.9
北海道の山と谷-1には、(Tr)とあるが、普通にリードでいける
グレードは5.9と記載されているが、実際には5.6くらい。
凹角ルードと同じで、初心者でも登れる
ここの終了点はカムとナッツで作ればTrも可能




④ ロケーション 5.10b
 出だしがちょっと厳しい
北海道の山と谷-1では2ピン目からトラバースのようだが、
落ちるとかなり危ないので、直上した方が良いと思われる

④ ロケーション 5.10b
3ピン目のハングは右側のフレークは使わないで
左側にハイステップで抜けるところが核心
リーチがないと、5.10dに感じるらしい
5ピン目の最後の小スラブは左上にあるガバポケットは限定で抜けよう


③ ロケーションVar 5.10a
このルートも右上にトラバースらしいが、危ないので直上した方が良いと思う
1ピン目がとても遠く、落ちるとケガをする。
グレードに余裕がない場合はリードしない方が良い。
嫌らしい5.10aという感じ
スラブチックな小ハングを超えるのが核心

③ ロケーションVar 5.10a
最後の4.5ピン目は③と④のルートは同じ




動画

ロケーション 5.10b

北海道クライミングガイド マップ



2024年6月27日木曜日

山スキー入門8.その他必要な小物装備

【山スキー入門8 バックカントリーへの道】-その他必要な小物装備-





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羊蹄山山頂




実際に山にいくと様々な困ったことが発生します。ワンシーズン50回ほど冬山に行く過程で得た経験から


【雪山スマホセット(タッチペンとストラップ)】

旭岳ロープウェイ乗り場

これらは冬山でスマホを使うには必須アイテムとなります。。
そして冬山でも写真を撮影したりGPSを見るため、操作をする必要があります。

スマホ対応の手袋もありますが、かなり操作しにくいです。かといって手袋を脱ぐと手が冷たくなり凍傷のリスクが高まります。タッチペンがあれば解決です。

また、スマホを雪山で落とすと見つかるのが大変困難になります。ネックストラップは必須です。

不便と危険を防ぐために以下のセットは必ず用意しましょう。

タッチペンはゴムタイプではないものじゃないと雪山では使えない

ネックストラップ






【緊急時対応のスキーストラップと布テープ】


斜里岳BC


雪山ではシールの保管状態が悪かったり、急な濡れや極度の低温によるシール接着不良がわりとよく起きます。

そんなときのために、スキーストラップは最低4本は必須アイテムになります。

スキーストラップ


シールが張り付かない場合に、前後をバンドで止める必要があるためです。シートラをするときにも使えます。

さらに予備として、布テープをある程度持っておくと便利です。これでもシールを接着できます。ウェアが穴空いた時の緊急補修用にも使えます。

結束バンドも数本持っておきましょう。ビンディングやシール止めに使えます。





布テープを携帯するときは、ストックに巻き付けておくと便利です。

こちらの動画でも巻き付けについて紹介しています。




【ストーブ】

風不死岳の雪山テント泊



雪山でケガをしてビバークしなければいけなくなった場合、暖をとるものがないと凍死します。

そのため、必ずストーブを携行するようにしましょう。バックカントリーでは荷物は極力減らしてコンパクトでかつ、お湯を沸かせればいいので、それらすべてを満たしたJETBOIL マイクロモがオススメです。

素早くお湯を沸かせる



こちらの動画でも紹介しています。



水筒


冬山に行くうえで水筒(テルモス、サーモス)は必須アイテムです。必ずただのお湯でいいので熱いお湯を入れて登山口に向かいましょう。
大きさは寒がりでなければ500mlで十分です。登りは熱いのでペットボトルの水を飲めます900mlは、たくさん入れる分、暖かいお湯が長く飲めるので寒がりな方にお勧めです。

山専用のボトルは良い



カイロ


これも貼るタイプのものが必須アイテムです。本当に寒いときや、ビバークしたときに使えます。腰やお腹に貼ると温まります。
とくに足が冷え性の方は足に入れるカイロはとても大切です。足裏感覚に影響しないように、足の甲に貼るタイプのものがオススメです。
足用カイロは必須だ




【スキートラブル対策グッズ】


スキーの滑走面に氷が張り付いたときや、ビンディングの隙間に雪が入って動かないとき、そしてシールに雪がついたときに役に立つのがMSR ALPINEディシュブラシスクレイパーです。必須ではないですが、やはり持っておきたいアイテム。

バックカントリー用ではないが愛用者は多い



もう一つ、スキーのビンディングトラブルの時にドライバーを持っておく必要があります。普通のドライバーだと使えない場合があるため、オフセットドライバーを一人一つ持ちましょう。



スクレイパーについてはこちらの動画でも紹介しています。





【雪付着対策グッズ】


シリコンスプレーで、スキー板の表やビンディングに雪が付着するのを防ぎます。

これをつけていないと、雪がスキー板に張り付いて足が重くなります。

やっているのとやっていないのでは差が出るので、ぜひやっておきましょう。

シリコンスプレー



これで山スキー入門は以上となります。

気になることや疑問がありましたらお気軽にコメントください。


次は、以下よりスノーシュー、スノーボード、テレマーク、スキーすべての雪山登山、バックカントリーを対象に入門講座を記載していきます。

【バックカントリー雪崩入門1.装備と心がけと事故の責任】




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山スキー入門7.スキー板のワックスと、シールの保管

【山スキー入門7 バックカントリーへの道】-スキー板のワックスと、シールの保管-


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斜里岳BC


 山スキーを始めると、意外に知らないメンテナンスや保管の注意点があります。

こちらの記事で勉強して失敗したー!ということにならないようにしましょう。


【シールの保管は要注意】





シール(スキン)はストーブの前において乾かしては絶対にいけません。

シールは寒いところで張り付くようにできているため、熱いストーブの前で乾かすと熱でシールの糊面がダメになります。

ダメになると、すごくベタついてシールをはがした後にスキー板の滑走面にノリが残ったり、そもそも張り付かなくなります。

シールはできるだけ寒いところに陰干しして保管するようにしてください。できれば玄関がいいと思います。念入りに乾かさなくてもしっかり張り付くので問題ありません。


【スキー板には必ずホットワックスをかけよう】


山スキーでは滑走直前塗る、スプレータイプのワックスはオススメしません。
理由は四つあります。

理由1 荷物が増える
理由2 塗る時間で体が冷える、時間がもったいない
理由3 すぐにワックスの効果が消える 
理由4 このワックスが残った状態でシールを張ると、シールの糊面がくっつかなくなる

そのため、必ずホットワックスを利用しましょう。

ホットワックスはワックスをスキー板にしみこませて、滑るときに少しずつ出てくれます。現場で手間も時間もかからず、シールに悪影響もありません。


[1]ホットワックスをかけるための道具の準備


ホットワックスをかけるための準備には最低限ワックスセットが必要になります。




そしてもう一つあると便利なのが、ワックス台です。これがあるとないとでは、かけやすさが全然違いますので、できれば購入することをオススメします。

ワックス台



[2]ホットワックスをかける回数と時間





こちらは、調べれば調べるほど結論が出なくなると思います。
所説ありますが、バックカントリーにおいて滑走性能を極限のレベルまで求める必要はありませんが、できれば以下の4色をそろえておくといいです。

※最初は全雪質対応のワックスで十分です。

すべての雪質対応ワックス


[現実的な回数と時間]


持っているワックスの色を各色、2回かける

一度塗った後、1時間ほど放置してからワックスを剥がす。

この程度やれば普通に滑ります。今までまともにワックスをかけたことがない方は、滑走性の違いに驚くと思います。

上記の通り、最初にワックスをかけてからもワックスは時々かけておくべきです。

最初にワックスを塗った後は、以下のように利用の状況、回数に応じて、またホットワックスをかけると良いでしょう。

バックカントリー:4~5回毎
ゲレンデ:1回毎

ホットワックスのかけ方の動画はこちら






次は「8.その他必要な小物装備」について



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山スキー入門1.山スキーとは?

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銀山BC




山スキーとはスキーを使って雪山を登り、スキーで下山する登山です。

スキーで登るってどういうこと?横向き?ハノ字?
と思う方がいるかもしれません。

【普通のスキーとの違い】

1.かかとが固定されていない(登る時はかかとを開放し、滑走するときにはかかとを固定します)














2.スキー板にシールというものを張ることにより、前には滑るが後ろには滑らないようにできる。これにより、直登が可能。












スキーだと長いし、重いし、登りにくくない?スノーシューで充分じゃない?






知らない人はこのように感じるでしょう。

しかし、スキー板は長い分、雪の上での浮力がとても高いです。
雪の上を歩くとスノーシューだとズボズボ埋まるところもスキーだとスイスイ進めます。
だから疲れにくいです。

また、シールを付けていると前には滑るのでちょっとした下りのときはそのまま滑走できます。

スノーシューだと4時間かかる登りも、スキーだと2時間くらいで行けたりします。

言うまでもなく下りは圧倒的な速さです。
夏なら往復10時間かかる山も冬は半分くらいの時間で済みます。

この機動力の違いにより、スノーシューではきつい山も山スキーでは簡単に行けたりします。

雪山登山を楽しみたい方はスノーシューもいいとは思いますが、山スキーを見据えて装備の購入をしていくといいと思います。


【スキーで登っている動画】







次は「2.山スキーに必要な技術」について


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