ゴープロ7になってかなり改善された手振れ補正だが、風切り音や冬山の低温状態ではまだまだ弱いカメラ。
雪山でバックカントリーの様子を撮影するたびに風切り音や低温によるバッテリー落ちで悩まされてきました。
そんな悩みを解決するために、試行錯誤してもう問題ないと思った対策方法ができたのでここでご紹介します。
・なぜ低温でバッテリーが落ちるのか?
そもそもなぜ低温に弱いのかというと、GoProは小さい端末にギュッと詰め込んだ構造になっています。そのせいで、バッテリー交換するためのフタは薄く、バッテリーまでの熱の伝わり方が早くなります。
使われているリチウムイオンバッテリーは低温に弱く、一定に温度に下がると急にバッテリー容量が0になります(暖めると復活します)。
構造上、バッテリーが冷えやすいためバッテリー落ちが発生してしまいます。
なお、一眼のカメラ等の比較的大きなものは同じリチウムイオンバッテリーですが、バッテリーまで熱が伝わりにくいため雪山で使用していてもバッテリー落ちが発生することはまずありません。
・低温のバッテリー落ちを防ぐためにどうすればいいか?
一つは防水ケースに入れることです。
GOPRO HERO 7は本体のみで水深10mまで防水対応ですが、以下のように防水ケースを利用することでバッテリーまでの熱が伝わりにくく、バッテリー落ちをかなり防ぐことができます。そして風切り音もかなり防げますが、プラスチックケースは何かが当たった時の音が伝わりやすく「カチ!カチ!」というような音が入るのがかなり気になります。
しかし、これには一つ問題があって、音声が拾いにくくなり声が遠くなってしまうという欠点があります。音声を気にせず動画だけを撮影したいのであれば十分かもしれません。
こちらの動画の滑降シーンは私が今回紹介する防風スポンジをつけて、もう一人は防水ケースに入れて撮影しています。「カチ!カチ!」という音が気になると思います。
・低温のバッテリー落ちを防ぎ、音も拾うためにはどうすればいいか?
ここから本題です。
試行錯誤した結果、たどり着いたのが以下の防風カバー(スポンジ)です。値段も安いです。
これを利用することでバッテリーまでの熱の伝わり方を和らげることができて、バッテリー落ちをかなり防ぐことができます。
おまけに風切り音も防げて、音声もクリアになります。そして防水ケースのようにかさばらないので持ち運びが楽です。音声操作もしやすいです。
以下が両方ともこの防風ケースを利用して撮影した動画です。防風スポンジつけていないとかなりの風切り音が入りますが防ぐことができています。
デメリットは、注意点があってスポンジのためへたり安いという欠点があります。寿命は長くないため定期的な購入と予備を最低1個持っておくことをオススメします。
なお、これだけでも厳しい冬山で利用する場合は、低温でバッテリー落ちが発生することがあります。それを防ぐために撮影するとき以外は常に胸元で温めておくことが必要になります。
胸元のポケットが空いていればいいのですが、空いていない場合は、
モンベル U.L.MONO ポーチ Sを利用すると便利です。
GOPRO HERO 7 blackを購入される際は以下の防風カバーと予備のバッテリーも併せて購入しましょう。バッテリーは正規品を利用しないと、最初から60%スタートになったりして貴重な映像が撮れなくなることがかなりあります(経験済み)。ご注意ください。