2017年8月24日木曜日

1839峰 コイカクシュサツナイ岳コース


ハイマツが濃くてスピードが出ないためなかなか近づくことができない1839峰


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山:1839峰(コイカクシュサツナイ岳、ヤオロマップ岳 縦走)
標高:1842m
活動距離:24.13km
高低差:1371m
累積標高上り/下り 2,847m / 2,859m
往路コース:コイカクシュサツナイ岳コース
復路コース:コイカクシュサツナイ岳コース

1日目:
札内川ヒュッテ→上二股 2:10
上二股→夏尾根分岐 5:00
夏尾根分岐→コイカクシュサツナイ岳 0:30
コイカクシュサツナイ岳→ヤオロマップ岳 3:15

2日目:
ヤオロマップ岳→1839峰 3:30
1839峰→ヤオロマップ岳 3:30
ヤオロマップ岳→コイカクシュサツナイ岳 2:20
コイカクシュサツナイ岳→夏尾根分岐 0:30
夏尾根分岐→上二股 3:00
上二股→札内川ヒュッテ 2:00


体力度:★★★
危険度:★★★
オススメ度:★★★☆☆
レベル:超上級

トイレ:札内川ヒュッテ(水なし、紙なし)
トイレMAP:登山口と同じ
清潔度:★★☆☆☆

駐車場:登山口にあり
駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/CnKVU1p3t6z

温泉:新嵐山荘(270円)
温泉URL:http://shin-arashiyama.jp/institution/
温泉MAP:https://goo.gl/maps/uojkudfy9xS2

YAMAP:https://yamap.co.jp/activity/1118649 (2017/08/19-20)
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 札内岳(さつないだけ)は日高山脈にある標高1895.2mの山だ。登山口には無料で使用できる札内川ヒュッテがある。この山小屋にはマキストーブがあるが水が出ない。宿泊する場合は必要な水はすべて持参する必要がある。これより少し手前に札内川園地キャンプ場があり、無料でトイレも水もあるため、前泊するならこのキャンプ場がオススメだ。
  なお、札内川ヒュッテまでの道路は2018年7月現在、通行止めになっており5kmほど手前に駐車する必要がある。事前に北海道地区道路情報を確認しよう。
 1839峰へは藪漕ぎもひどく行程も長いため余裕を持った行動をするなら二泊三日がおすすめだ。体力に自信があれば一泊二日でいくこともできる。テント場は6,7か所あるがどのテント場も小さい。とくに後半のテント場は1張が限界のところもある。
 二泊三日なら1719mの夏尾根を登りきったテント場(4張ほど可)をお勧めする。なお、風が強い日は1305mのテント場にしたほうがいいかもしれない。ここ以外はすべて稜線のテント場のため風の影響を受けやすい
 このコースは、前半は沢を渡渉するため沢靴が必要だ。上二股からは夏靴に履き替えるが2mほどの笹をかき分けていく道だ。朝露で濡れていると全身が濡れるため初めから雨具を着るか着替えを用意していきたい。朝露があれば靴の中もずぶぬれになるため、靴擦れに注意しよう。テーピングを用意するか、沢用のネオプレーンの靴下だと靴擦れしない。
 このコースは長時間のハイマツの藪漕ぎを強いられることになる。着ている衣類はボロボロになりマツヤニだらけになる。新しいレインウェアや衣類は着ないほうがいいだろう。


札内川ヒュッテ


最初のトンネルを抜けてすぐに左手に登山口の標識がある

標識から林道を下り少しで沢に出る。今回は登山口で出発したが札内川ヒュッテから沢靴で出発するほうが良いだろう。

砂防ダムを超える巻き道を登る

ほとんど岩だらけの道


夏尾根に突入。ここで夏靴に履き替えるが。。

御覧の通りの藪漕ぎで全身濡れて靴の中もびちゃびちゃ

最初のテント場は1305m地点。あまりここで泊まることはなさそうだが風が強い日にはいいかもしれない。テントは4張はいけそうだ。この先も急登が続く。徐々に笹がなくなるが、ハイマツが表れ始める。朝露があればこの先も全身ずぶぬれだ

1305mテント場

ロープもある

多少の岩登りのような場所もある。三点支持を忘れずに。

1719mの夏尾根を登り切ったところのテント場は広いここが2か所目のテント場だ。

1719mまできたら一気に展望がよくなる。2張以上の場合はここでテントを張るのが限界だ。この先のテント場は1張が限界となる。ここから30分ほど歩けばコイカクシュサツナイ岳の山頂にあっさり登頂できる。

このあたりの藪漕ぎはひどくない


コイカク山頂
 コイカクの山頂からヤオロマップ岳は藪が濃くなり、距離も長い。中途半端に切断されたハイマツがスネやヒザに当たりあざだらけになる。この先はスピードは出せない。できるだけ一定のペースで休憩を少なめにしよう。この先のテント場は1張が限界のテント場が4か所ほどある。先行者がいた場合、テントが張れないという事態になりかねない。入山届をチェックして、途中にあったテントの数も数えておいたほうが賢明だ。
ほとんどの道が腰までのハイマツ。

集中していないと道を見失ってしまうほとの濃さだ

ヤオロマップ岳山頂手前のテント場。ここも1張が限界だ
ヤオロマップ岳のあたりから100mほど降りると水を確保できる。この付近のテント場はこの山頂手間と1839峰側に5分ほどあるいたところにある。





今回はヤオロマップ岳山頂手前をテント場として荷物を置いて二日目に1839峰をアタックした。ヒグマの生息地であるため食料を置いていくことはしないようにしよう。ここからはさらにハイマツの藪漕ぎがひどくなり、アップダウンも激しい。朝露があれば全身濡れるし、風が強ければ低体温症に注意したい。ヤオロから1839への稜線途中にも1か所だけ1張ぎりぎり張ることができるテント場がある。



エゾオヤマリンドウ
撮影:2017/08/20

ミヤマアキノキリンソウ
撮影:2017/08/20

ウメバチソウ
撮影:2017/08/20

ハイマツが濃くてスピードが出ないためなかなか近づくことができない1839峰

1839峰山頂



動画はこちら





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