2018年6月30日土曜日

登山でよくあるトラブルと対処法



ほぼ毎週、たくさんの登山をしていて、とくによくあるトラブルがあるのに気がつきました。そんなよくあるトラブル三つについてパターンと対策についてご説明します。

1.靴擦れ

・よくあるパターン

新しい靴で歩くとき。
冬は山スキーの兼用靴であるくとき。
渡渉や朝露で靴の中、靴下が濡れた時に発生します。

・対策

新しい靴で少しでも違和感を感じたら靴擦れが起こる前にテーピングをすることが重要です。
また、朝露や渡渉で靴下まで濡れた時はそのまま長時間歩くとほぼ必ず靴擦れします。ちょっとでも違和感を感じたらすぐに靴を抜いて、テーピングテープを貼ると良いでしょう。
慢性的に靴擦れを起こす方にはスペンコがとても有効です。




2.足つり

・よくあるパターン

自分より体力のある人に一生懸命付いて行って、少し無理をした結果起こることが多いです。また、水分や塩分の不足も影響します。

・対策

足がつる前に水分補給はもちろん、スポーツドリンクで塩分や糖分も補給すると良いでしょう。ただし、持つ水は水とスポーツドリンク両方を持ちましょう。スポーツドリンクだけだと、塩分や糖分過多になり、逆に喉が乾きます。

それでも足がつってしまったら漢方の68番、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)をすぐに飲みます。これで足のつりがすぐに解消します。





3.腹痛(下痢)

・よくあるパターン

お腹が冷えた時
お腹が痛くなったときに限ってしばらくトイレがない、携帯トイレを使えそうなところもない

・対策

これは下痢止めのストッパを使用することをオススメします。
水無しですぐに飲めるのでいざという時に大活躍します。




動画はこちら


2018年6月29日金曜日

夕張岳 大夕張コース(冷水コース〜馬の背コース)

前岳湿原
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山:夕張岳
標高:1667.7m
活動距離:13.32km
高低差:1,111m
累積標高上り/下り 1,164m / 1,152m
往路コース:大夕張コース(冷水コース)
復路コース:大夕張コース(馬の背コース)
登り:4時間30分
下り:3時間30分
体力度:★★★★☆
危険度:★☆☆☆☆
オススメ度:★★★★★
レベル:中級

トイレ:登山口付近の駐車帯に仮設トイレあり(1台)
トイレMAP:登山口とほぼ同じ

登山口駐車場:登山口にあり(※林道に入るとGoogleMAPにはない道がるため途中まで)
登山口駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/wTF4qBLHcgN2

温泉:天然温泉レースイの湯(700円)
温泉URL:http://racey.yubari-resort.com/contents/spa
温泉MAP:https://goo.gl/maps/zZSpte2gwQQ2

YAMAP:https://yamap.co.jp/activity/2043844 (2018/06/23)
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 夕張岳(ゆうばりだけ)は北海道の花の名山として知られており、多種の高山植物を見ることができる。それに加え、ユウパリコザクラやユウバリソウ等の固有種を見ることができるためとても人気が高い。
 登山者が増えたことによる踏みつけや盗掘による高山植物の減少が目立つ。ここを登る際には以下のことに注意いただきたい。

・コース外には立ち入らない(花を見るためにロープや木道を外れてはならない)

・トイレはなるべく事前に済ませるを守るために、ここにしか咲いていない固有種も多くある

・休憩時に草花の上に腰掛けない

このコースには複数の水場があるため、飲み水を減らしておけるが、生水をそのまま飲むのはオススメできない。ソーヤーミニ等の浄水器を使えば安心して飲むことができる。




 コースは金山コース、大夕張コース(冷水コース、馬の背コース)がある。
 今回は多数の花を見ることができる大夕張コースを紹介しよう。
 馬の背コースと冷水コースは途中で合流するためまとめて大夕張コースと呼ばれている
 冷水コースには水場があるため、登りに使い、下りにはヒュッテのある馬の背コースを下るのが一般的だ。



駐車場まで

シューパロ湖を横切るところから、舗装路の1車線道路となる。
Google Mapでは途中までしか道が掲載されていない。ほぼ一本道であり、途中に案内標識もあるため、迷うことはあまりないと思われるが、途中からYAMAPやジオグラフィカ等の地図を起動することをおすすめする。




夕張岳ヒュッテ
登山口から馬の背コース側に少しあるくとヒュッテだ。
トイレもあり。ここで前泊するとゆっくりできる




車移動
シューパロ湖を超え、林道の始まり
林道の状態は割と良い

登山口が近くなると駐車帯がある

橋手前

仮設トイレがある駐車帯

混雑するとあちこちに車が止まる

あちこちに駐車帯がある。
到着時間が遅いと登山口からかなり離れることになる

ゲート近くの駐車帯


登山口ゲート

案内板もある
オオバミゾホオズキ
撮影日:2018/06/23

左が馬の背コース
右が冷や水コース

ゴゼンタチバナ(緑)
撮影日:2018/06/23

冷水(ひやみず)の沢
ここの水が一番美味しいらしい

ウコンウツギ
ミヤマエンレイソウ
撮影日:2018/06/23


前岳の沢
冷水の沢のような筒はなかった

シラネアオイ
撮影日:2018/06/23

石原平
ここはシラネアオイの群生がある

ハクサンチドリ
撮影日:2018/06/23


望岳台からの景色


エゾノリュウキンカ
撮影日:2018/06/23


前岳湿原

ショウジョウバカマ
撮影日:2018/06/23


ナンブイヌナズナ
撮影日:2018/06/23
キバナシャクナゲ
撮影日:2018/06/23

 イワウメ
撮影日:2018/06/23

ミヤマアズマギク
撮影日:2018/06/23

ハクサンイチゲ
撮影日:2018/06/23

ユウバリソウ
撮影日:2018/06/23


ミヤマキンバイ
撮影日:2018/06/23


ミヤマオダマキ
撮影日:2018/06/23



山頂手前の神社

山頂

動画はこちら



















2018年6月26日火曜日

【沢登り】ニセコアンベツ川(五色温泉)

一番の難所
標高:400m 足場のない滝
ここはTOPを後ろ方押さないと上がれない

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山:ニセコアンベツ川(ゴールは五色温泉)
標高:753m
活動距離:7km
高低差:510m
累積標高上り/下り 554m / 63m
往路コース:ニセコアンベツ川
復路コース:なし

登り:4時間30分
下り:なし

体力度:★★★
危険度:★★
オススメ度:★★★
レベル:中級

トイレ:最寄りのコンビニ
トイレMAP:なし

駐車場:登山口にあり
駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/QQ1Su4cfRUD2

温泉:五色温泉(700円)
温泉URL:http://goshiki-onsen.com/
温泉MAP:https://goo.gl/maps/PsuC2W8KncE2

YAMAP:
https://yamap.co.jp/activity/2035968 (2018/06/20)
https://yamap.com/activities/3947558 (2019/06/22)
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ニセコアンベツ川(にせこあんべつがわ)は標高753mの五色温泉をゴールとして登る沢である。スタートはニセコグランドホテルの近くから入渓する。五色温泉そばニセコ町五色温泉 インフォメーションセンターに車を1台デポすると帰りが楽だ。この沢は温泉の硫黄が含まれているため飲用には向いていない。魚もおらず、五色温泉の排水が流れているため終わった後の装備はよく洗ったほうが良い。
 この沢は水が少ないと簡単すぎて面白みが少ないため、少し増水しているくらいの方が面白いだろう。

 











入渓地点の二股
温泉の設備の小屋があるy


右岸を笹掴みながらいく

へつる

入渓地点からすぐに出てくる標高325mの函(はこ)

2段の滝
ここは高巻く

高巻き道

高巻いた後

滝のそばを横切る
油断できない

一番の難所
標高:400m 足場のない滝
ここはTOPを後ろから押さないと上がれない
※水量が少ないと問題なく上がれるだろう

ザイルで引き上げる

気をつけないと左に振られて滝壺に巻き込まれる
ここはハーネスにロープをつけないほうが良さそうだ

ガバ滝(ガバがあって登りやすい)
ロープなくてもいけそうだが、メンバーによっては必要


へつり

第一の滝(第二はない)
ここは大高巻きする

高巻きの途中

高巻き道が土砂崩れて掴むものがない斜面になっていた
そのためロープを固定することもあった。
※ルートによっては必要ない



流れが緩やかになってしばらくするとトンネルが現れる

ラスト
ここを抜けて右にいくと五色温泉だ



2018年の動画はこちら





2019年の動画はこちら