山スキー入門3.山スキーに必要な装備


【山スキー入門3 バックカントリーへの道】

山スキーに必要な道具はたくさんあります。

【スキー板】




スキー板は基本的にはアルペンスキー用のものと同じと思っていいでしょう。
どのようなスタイルで行きたいかによって大きく好みが分かれます。
滑走重視か、登り重視か、パウダーでの滑走重視でロッカーがかなり入っているものやファットスキーにするか等々。。。

滑り重視の方はそこの知識は豊富だと思うため、私のように登り重視の視点で話しましょう。

シンプルにいうと、「どこでも滑ることができるオールマイティーな板」がいいです
買うときには店員さんにこのように伝えればいいものを紹介してくれるでしょう。

滑り重視にすると板が大きくなったり、ロッカーが前後に入っているタイプのものがあるますが、山では新雪ばかりではない。カリカリのクラスト斜面では、ロッカーがかなり入っている板だとかなりの技術がないと滑るのが困難な場合があります。

また登り重視過ぎても、新雪を滑るときにかなり苦労する。とくにスタイルが決まっていない場合は、オールマイティーな板であれば問題ないでしょう。。

【ビンディング】

山スキーは専用のビンディングが必要です。
歩行・登高モードでかかとを開放した状態に、そして滑降モードのかかとを固定した状態への切り替え機構が必要です。
これも様々なタイプのものがあり、滑走重視タイプ、登り重視タイプと分かれます。

私はTLTと呼ばれる以下のようなものを使っていますが、慣れるまではけっこう時間がかかります。
軽いのが特徴ですが、専用のブーツが必要となります。普通のスキー靴は使えません。






滑走重視もしくは価格を抑えたいならATタイプと呼ばれる以下のようなタイプのビンディングがあります。※TLTに比べて重いですが、通常のスキー靴も使えて価格も安い。





【ブーツ】

山スキーのブーツで選択肢は二つあります。

・滑り重視のスキー靴

滑り重視の方はスキー靴を使っている方がいます。
しかし、重くて登りにくいので圧倒的な体力がないと登り重視の人と一緒に行ったらみんなに迷惑をかけるでしょう。圧倒的な体力があるか、「ゲレンデからちょっと登ってパウダー楽しみたい」人にしかおすすめできません。

・兼用靴(山スキー兼用ブーツ、ツアーブーツ)



基本はこれです。
スキー靴と登山靴の中間的な存在で、登りの時は可動域が多くて登りやすく、下るときもスキー靴のように固定してくれます。
その兼用靴の中でも登り重視で軽いものか、滑り重視でしっかりした作りで重いものかに分かれてきます。

一つ大事なことがあって、軽いものを選ぶと確実に足が冷たくなります。軽くするために保温材等が薄く作られているために、保温性が低くなるのです。室内で履いてもわかりませんが、山にいくと苦痛な思いをします。
私が使っているスカルパのF1 EVOは軽くて、可動域も広くて登りには最適です。
しかし、いつも一人だけ足が冷たい思いをします。これはかなりの苦痛です。
とくにゲレンデでリフト待ちをしているときなんかは耐え難い冷たさです。
だから買うときには多少重くても保温がしっかりされそうなものを選ぶことを絶対にお勧めします。

【シール】




スキーのソールにつける滑り止めの毛皮みたいなもの。
シール(seal)とは英語でアザラシのことですが、昔のシールは本物のアザラシの毛皮で作られていてその名前だけが今も残っています。毛の生えている向きが一定方向のため、前には容易に滑りますが、後には毛が雪面に引っかかり滑らない、というものです。
これにより、スキー板を履いたまま登ることができます。
また山では登りだけではなく途中で少し下ることもありますが、そこでシールをつけたまま滑っていけるのでスノーシューと比べてスピードが圧倒的に違います。


【スキーアイゼン(クトー)】




各ビンディングごとに別売りになってるもので、スキーに取り付けるアイゼンです。
クラストした堅い斜面を登るときに、シールだけではスリップしてしまいます。
その時にこのスキーアイゼンをつけると歯が食い込んでスリップを防いでくれます。

※一つ買えばどのビンディングにでも使用できるわけではありません。必ず専用のものが必要になります。

【ストック】



夏用のストックでもなんとかいけるが、できればバックカントリー用のストックを用意した方がいいです。バックカントリー用は、ストックでビンディングを操作できるようになっています。

【スコップ】



これは雪山の必需品です。弱層テストのときや雪崩埋没者救出、緊急ビバーグ時の雪洞掘り用、に使います。私が使っているもの。本気で使うとどんなものでも曲がってしまうらしいのでプラスチックじゃなければ何でもいいと思います。


【ビーコン】




電波の発信及び受信が可能な雪崩ビーコンという機会です。胸元にとりつけておくことで雪崩に巻き込まれて埋没しても、ビーコンを各自もっていればどこにいるのか特定することができます。
バックカントリーの必需品です。

【ゾンデ(プローブ)】



3mの長さにまでできるメモリがついている棒です。ビーコンである程度場所を特定したらゾンデ棒で雪に刺して埋没者がどこにいるのかを特定します。
雪洞を掘るときにもどのくらいの深さがあるのかを特定するために使います。

※さらにレベルの高い山に行く場合、スキーアイゼンでも登れない急な堅い斜面があるためスキーを担ぐか、デポ(置いておく)して兼用靴で登る必要があります。その場合は以下が必要になります。

※商品によって短いものがありますが、3mを強くお勧めします。

【アイゼン】




 兼用靴もしくはスキー靴につけるワンタッチアイゼンです。



【ピッケル】






雪山登山で使うピッケルです。スキーでは使う場面はあまりない。標高の高い山の上の方でスキーでは登れない時に使う

以下動画でも紹介しています








【冬山装備の服装・レイヤリング】

夏山の登山ウェアしかもっていない人は、アンダーウェアからほぼすべて買い直す必要があります。
夏山のウェアでは低体温症のリスクがあり非常に危険で、スキーウェアで登るのは可能ではありますが、小さい山限定および晴天の日限定にした方がいいでしょう。


次は「4.山スキーに必要な服装とレイヤリング」について

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