2021年1月29日金曜日

バックカントリー雪崩入門5.出発前のビーコンチェックと弱層テスト

【バックカントリー雪崩入門5..出発前のビーコンチェックと弱層テスト】




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【バックカントリー雪崩入門5.出発前のビーコンチェックと弱層テスト】

掲載予定記事

【バックカントリー雪崩入門6.雪崩コンパニオンレスキュー】




積丹岳BC



 ここまで、いろいろと山に行く前に必要な知識をお届けしてきましたが、いよいよ現場で行う方法について説明していきます。


【スタート前の雪崩トランシーバー(ビーコン)チェック】

 スタート前には原則、送信と受信を正常に行えるか、スイッチが入っているかを全員でチェックします。

具体的な方法は、こちらの動画をご覧ください。







【アクティブテスト】


多くの場合ジグ切りで割れる

 雪山を登っている行動中に簡易的に行うテストをアクティブテストといいます。
方法は、ストックを突く。円柱を掘る。そして、スキーカットです。

こちらは映像でご確認ください。




【ピットチェック(弱層テスト)】





CT(コンプレッションテスト)







破断の特徴について説明している動画(英語のみ)

CT(コンプレッションテスト)でSPまたは、SCが出たときに行うECT(エクステンデットコラムテスト)の方法









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2021年1月27日水曜日

【冬山】羊蹄山 マッキモコース 山スキー バックカントリー BC

上空より地上を眺める

—————–
山:羊蹄山
標高:1,893m
活動距離:12.5km
高低差:1655m
累積標高上り/下り 1,663m / 1,705m
往路コース:喜茂別コース
復路コース:喜茂別コース
登り:5時間30分(山頂まで)
下り:40分 (山スキー滑降)
体力度:★★★★
危険度:★★
オススメ度:★★★
レベル:中級(山頂までいくと上級)

トイレ:郷の駅ホッときもべつ
トイレMAP:https://goo.gl/maps/SZKYZg3uy6q

登山口駐車場:駐車スペース
登山口駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/6zDTtYJYGm9n6bvP7

温泉:京極温泉
温泉URL:http://www.town-kyogoku.jp/kanko-event/onsen/kyogokuonsen/
温泉MAP:https://goo.gl/maps/CveVrXZtj5yE3XfH9

YAMAP


—————–
 羊蹄山(ようていざん)は札幌近郊で最も標高が高い1,893mだ。独立峰となっており、地上から見るとまるで富士山のように見えるため蝦夷富士(えぞふじ)と呼ばれている。後方羊蹄山(しりべしやま)として日本百名山の一つになっている。登山を始めたものなら一度は憧れる山だろう。
 山頂付近には避難小屋が設置されており、冬の間も緊急避難用に利用できる。料金等に詳しい情報はこちらの情報を参照のこと。
 冬の間はコースが夏より多くあり、 比羅夫コース京極コース真狩コース喜茂別コースマッキモコース、神社の沢コースの主に6種類がある。
 今回は真狩コースと喜茂別コースの中間にある「マッキモコース」を紹介しよう。
ここの登山口は駐車帯があり、20台くらいは駐車できるだろう。駐車場はしっかり除雪されているが、夏道の登山道がないため、上手にコースを見極めながらゆるい傾斜を登っていく。ここを間違えると、帰りはストックで漕ぐことになるので、スタートが肝心だ。
 標高500mからは斜度が上がってくる。右側に大きな沢があるが入り込まないようにしよう。
 下りは、一般的には標高1300m付近から滑走となる。これより上部は雪の状況によりスキーアイゼン、アイゼン、ピッケルが必要となる場合がある。








登山口駐車場は広い

さぁスタート
傾斜はほぼない

時々開けるが

針葉樹林帯を突っ切る

急に広い斜面もでてくる

基本的に樹林帯のため、ガスが出ていても
視界がみやすいルートかもしれない


標高1300m付近より疎林になって
オープンな斜面が増えてくる
この日は雲海



標高1800m付近でアイゼンとシートラ


上空より地上を眺める


外輪到着

山頂にて


 
山頂付近より滑走

素晴らしい景色を見ながら滑る



動画はこちら

2020/12/29の1300m付近までのパウダー動画



2021/1/24の山頂まで登った動画はこちら






北海道雪山ガイド(冬山)(スマホの場合はこちらをクリック)

Google MAPにて登山口までの情報と、各コースへの登山情報が得られます
主に山スキーを想定して記載しています。スプレッドシートの一覧表はこちら
※まだまだ情報は少ないです。現在も作成中









2021年1月26日火曜日

【冬山】尻別岳 山スキー バックカントリー

        



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山:尻別岳
標高:1107m
活動距離:7.2km
高低差:661m
累積標高上り/下り 926m / 926m
往路コース:橇追山林道コース(そりおいやまりんどう)
復路コース:北斜面と西斜面
登り:2時間30分
下り:30分
体力度:★★★☆☆
危険度:★★★★★
オススメ度:★★★★★
レベル:上級

トイレ:登山口にあり
トイレMAP:登山口と同じ

登山口駐車場:除雪車の邪魔にならないように注意
登山口駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/xtFaHSXNvscAMH5U9

温泉:ルスツ温泉(200円)
温泉URL:http://www.vill.rusutsu.lg.jp/hotnews/detail/00001555.html
温泉MAP:https://goo.gl/maps/PA4cesW6bR22

YAMAP:
https://yamap.com/activities/9567601 (2021/01/23)
—————–
 尻別岳(しりべつだけ)はルスツリゾートスキー場の北側にある山で、雪崩がよく起きる山として知られている。
 急斜面が多く、滑りの初級者や、雪崩の知識が無い場合は行ってはいけない。
 登り、滑り、雪崩の知識ともに上級者向けの山だ。
 2010年1月16日には南西斜面で雪崩による死亡事故も発生している。
 2015年2月12日にも雪崩による全治1ヶ月の事故が発生している。
 2019年2月3日にも雪崩が発生している(死亡や怪我はなし)




 この尻別岳では8本ほど滑れるルートがある。今回は北斜面と西斜面を紹介する。
 夏には林道入口となるところが、登山口となる。駐車場はないため路駐となる。できるだけ邪魔にならないように駐車しよう。
 林道からスタートしたら途中で林道をショートカットしつつ、南斜面にとりつく、ここから急斜面を登り、尾根に上がる。あとは好きなルートをすべれば良い。どこも雪崩が起き易い山であることを忘れないで欲しい。


 

概要図

林道入口が登山口

林道を歩く

林道をショートカット

林の中をいく


2010年に雪崩死亡事故が起きた南斜面


樹林帯のそばを登っていく

尾根に上がる


山頂方向に行くと後ろには羊蹄山


 北斜面を滑る

尻別岳山頂にて
後ろには羊蹄山

山頂から目的の北斜面へ戻る



動画はこちら

2020/01/22

2021/01/23の動画





北海道雪山ガイド(冬山)
(スマホの場合はこちらをクリック)

Google MAPにて登山口までの情報と、各コースへの登山情報が得られます
主に山スキーを想定して記載しています。スプレッドシートの一覧表はこちら
※まだまだ情報は少ないです。現在も作成中





2021年1月18日月曜日

【冬山】幌平山 南尾根コース バックカントリー山スキー BC 北海道雪山ガイド


山頂から風不死岳、樽前山方面。
こちら側を見ながら滑走できる。眺めがよく魅力的だ

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山:幌平山
標高:718.1m
活動距離:2.35km
高低差:374m
累積標高上り/下り 396m / 381m
往路コース:南尾根コース
復路コース:南沢コース
登り:1時間
下り:20分
体力度:★☆☆☆☆
危険度:★☆☆☆☆
オススメ度:★★★☆☆
レベル:初級

トイレ:支笏湖観光センター
トイレMAP URL:https://goo.gl/maps/afPWgVdMpDm

登山口駐車場:ポロピナイ展望台
登山口駐車場のGoogle Map:https://goo.gl/maps/R6Wja7GnUgM2

温泉:休暇村温泉 ※モンベル会員証、ベネフィット会員証で割引あり
温泉URL:http://www.qkamura.or.jp/shikotsu/hotspa/
温泉MAP:https://goo.gl/maps/TPTBfrTs6812

YAMAP:
https://yamap.com/activities/9473569 (2021/01/16)
—————–
 幌平山(ほろひらやま)は標高718.1mの山で、幌平山の山頂標識はあるが、地形図には名前はない。夏場は笹薮が濃く、冬にしか行けない山である。
 コースは西尾根から登るルートと、南尾根のルートがある。
 今回はメインルートの支笏湖展望台から上る南尾根コースを紹介しよう。
  この山は登り1時間程度で気軽に登れる山で、冬になるとスキーやボードで滑りやすい疎林帯がある。そのため初級者向けのバックカントリーできる山として人気だ。ただし、この地域は積雪量が少ないため、快適に登ることができるのは2月以降だろう。
 登りはイチャンコッペ山の登山口を使い、尾根を登っていくとすぐに山頂だ。風が強い日は尾根を避けて登ると良い
 滑る斜面は南斜面と、南東の沢地形の斜面がある。沢地形は雪崩リスクも高いため注意が必要だ。
 







登山口駐車場となるポロピナイ展望台

イチャンコッペ山のと登山道を登っていく

すぐに広くなる

尾根を避けて南東側の沢地形から登る

積雪量が少ないため笹が出ている


山頂手前の尾根


山頂にて

南東斜面を滑る


山頂から恵庭岳も間近に見ることができる。
山頂から風不死岳、樽前山方面。南斜面方向
この景色をみながら滑走できるのは魅力的だ



動画はこちら


2016/03/23 ※初心者の頃の動画



2021/01/16の動画はこちら















2021年1月14日木曜日

【北海道山予報 2021/1/16-17】週末の山はどこにいくべきか?

 

1/14に確認した天気図


山のまこちゃんが考える、天気と行ったら良さそうな山を予報します。はずれたらごめんなさい。毎週木曜日に投稿する(目標)

 今年度はニセコ、道北は雪は多いが、札幌近郊がとくに少ないが、最近はいけないこともない(ただし、積雪少なくて地形は出ているし藪も出ている)。

 土曜日は風も強く、雪も大量に降る。こんな日は山に行くべきではない。家でおとなしくするか、ゲレンデでスキーやボードの練習をするべきだろう。

 日曜日の風は比較的穏やかだが、土曜日の低気圧による暴風雪で雪崩リスクは高まる。雪崩のリスク管理ができない場合、山に行くべきではない。行っても低山で樹林帯くらいにしておいた方が良いだろう。

 札幌近郊なら歩きがメインになるが、春香山迷い沢山幌向岳などが良いのではないだろうか。 







2021年1月7日木曜日

【北海道山予報 2021/1/9-11】週末の山はどこにいくべきか?

1/7に確認した天気図



山のまこちゃんが考える、天気と行ったら良さそうな山を予報します。はずれたらごめんなさい。毎週木曜日に投稿する(目標)

 今年度はニセコ、道北は雪は多いが、札幌近郊がとくに少ない。そのため札幌近郊で行ける場所は限られる。
 札幌近郊で候補になるのは、ムイネ山の千尺高地、札幌タケノコ山くらいだ。
 
 3連休どの日も、比較的風は弱い。ニセコ周辺や道北の山が良いだろう(むしろほかは積雪少ない)