2019年11月20日水曜日

山スキー入門7.スキー板のワックスと、シールの保管

【山スキー入門7 バックカントリーへの道】-スキー板のワックスと、シールの保管-


天塩岳BC


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 山スキーを始めると、意外に知らないメンテナンスや保管の注意点があります。

こちらの記事で勉強して失敗したー!ということにならないようにしましょう。


【シールの保管は要注意】





シール(スキン)はストーブの前において乾かしては絶対にいけません。

シールは寒いところで張り付くようにできているため、熱いストーブの前で乾かすと熱でシールの糊面がダメになります。

ダメになると、すごくベタついてシールをはがした後にスキー板の滑走面にノリが残ったり、そもそも張り付かなくなります。

シールはできるだけ寒いところに陰干しして保管するようにしてください。できれば玄関がいいと思います。念入りに乾かさなくてもしっかり張り付くので問題ありません。


【スキー板には必ずホットワックスをかけよう】


山スキーでは滑走直前塗る、スプレータイプのワックスはオススメしません。
理由は四つあります。

理由1 荷物が増える
理由2 塗る時間で体が冷える、時間がもったいない
理由3 すぐにワックスの効果が消える 
理由4 このワックスが残った状態でシールを張ると、シールの糊面がくっつかなくなる

そのため、必ずホットワックスを利用しましょう。

ホットワックスはワックスをスキー板にしみこませて、滑るときに少しずつ出てくれます。現場で手間も時間もかからず、シールに悪影響もありません。


[1]ホットワックスをかけるための道具の準備


ホットワックスをかけるための準備には最低限ワックスセットが必要になります。

こちらで紹介しているのは「スノーボード」と記載されていますが、スキーでも問題なく使えます。
そしてもう一つあると便利なのが、ワックス台です。これがあるとないとでは、かけやすさが全然違いますので、できれば購入することをオススメします。






セットはいらないから最低限の装備だけで!という場合は以下の装備があれば十分です。




[2]ホットワックスをかける回数と時間





こちらは、調べれば調べるほど結論が出なくなると思います。
所説ありますが、バックカントリーにおいて滑走性能を極限のレベルまで求める必要はありませんが、できれば以下の4色をそろえておくといいです。

※最初は全雪質対応のBASEがあれば十分です。



[現実的な回数と時間]


持っているワックスの色を各色、2回かける

一度塗った後、1時間ほど放置してからワックスを剥がす。

この程度やれば普通に滑ります。今までまともにワックスをかけたことがない方は、滑走性の違いに驚くと思います。

上記の通り、最初にワックスをかけてからもワックスは時々かけておくべきです。

最初にワックスを塗った後は、以下のように利用の状況、回数に応じて、またホットワックスをかけると良いでしょう。

バックカントリー:4~5回毎
ゲレンデ:1回毎

ホットワックスのかけ方の動画はこちら






次は「8.その他必要な小物装備」について



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